ノートで、自分の過去と向き合おう
Мさんへ
こんにちは。
てらぴーだよ。
この前お送りしたノートは書いてみたかな。
大判で分厚くて、扱いかねているかもしれないね。
でも、こういうのも、慣れだから。
とにかく書いてみること。
失敗してもいいから。
どうせ失敗するのなら、早いほうがいい。
その分早くうまいやり方に気付けるよ。
さて、ノートには、決まった書き方なんてないんだ。
上から下へ、左ページが終わったら右ページへ。あるいはその逆。
そんな決まりごとは全部幻。
だから、書き始めて、インスピレーションとかひらめきとか、とにかくなんか浮かんで、でも、それはこれから書こうとしているのとはちょっと違う。
そんなときもあるよね。
そういう時は、隣のページが開いていたら、そっちに広げるといい。
同じページの下まで書き尽くしたら次のページに行ける、なんて、ルールでも何でもないよ。
見開きの、縦横斜め、どんなふうに使ってもいいんだ。
だけど、最初は、「遠慮」があるかもしれない。
でもそれって、泥んこ遊びをする前の幼稚園児のためらいみたいなものだ。
汚れたらどうしよう、なんて不安になっていても、ひとたび泥に入れば、パンツの中まで泥だらけでも楽しくてしょうがなくなる。
こんなに楽しいのに、なんであんなにためらっていたんだろう、ってなもんだ。
1行2行で書けなくなっても大丈夫。
繰り返しチャレンジしていけば、どんどん書けるようになる。
でも、ノートを前にして、ただたたずんでばかりだと、「書ける力」はやってこない、永遠に。
単語だけで終わった、後が続かないでもいいんだよ。
そのために、たくさんページがあるノートを選んだんだ。
それから、頭から書かなくてもいいんだ。
つまりページの頭から書かなくても、ページの真ん中にど~んとテーマとか書いて、そこから広げていってもいいんだ。
ノートの使い方は何でもあり。
書いてるうちに何が何だか分からなくなったって気にしない。
特に感情を吐き出すときなんかは。
書くことそのことが、浄化といって感情を整えることになるから。
さて、まずは、自分が何をしたいのか、これからどのような人生を歩みたいのか、その辺を書いてみようか。
そのために、自分の好きなもの、好きな時間、好きな場所、好きな人、とにかく自分の好きを書いてみよう。
1ページ、あるいは見開きで、これまでのことを全部書こうとするとスペースが足りなくなると思うので、例えば、小学生に上がる前、小学生のころ、中学生、そんな風に区切って書いてみようか。
小学生に上がる前、物心ついたあたり、保育園や幼稚園の頃、好きだったものや夢中になってたことは何?
自分じゃあ覚えていなくても、親御さんから「お前って、そのころこんなだった」って聞かされたことはないかな?
あるいは、親戚のおじさんからでもいい。
その頃のあなたを特徴づける事柄やイメージにはどんなものがあるのだろう。
すぐ出せるのなら、当時の写真とかあるといい。
焦らないで、これは記憶力テストではありません。
それに、後で思い出したときに、書き加えてもいいんだ。
書くときは、単語だけでもいいし、抽象的な表現でも構わない。
ストーリーのあるエピソードも、思い出せるままに書いておこう。
そうやって、ゆっくりと、時代を動いていこう。
幼稚園が終わったら小学校。次は、中学。この辺にくると、ずいぶんたくさんの思い出があるんじゃないかな。
「好き」を中心にその頃を思い出そう。
そうして、今現在までたどり着こう。
焦らなくていいよ。
何日もかけていいんだ。
何度も言うけど、記憶力テストじゃないんだから、「すべてをもれなく」なんて考えないこと。
気持ちを落ち着かせて、自分のこれまでと対話しよう。
今日はこの辺で。
また連絡します。