てらぴー、浦島太郎になる
こんにちは。
てらぴーだよ。
浦島太郎の困惑を味わったよ。
上京がてら、かつて住んでいたところを訪問してみる、「てらぴーのあの頃確かに若かった」のコーナー。
訪問するもんじゃないよね。
かつて、1980年代の後半から90年にかけて、ということはバブリーな頃。
てらぴーは友人の援助もあって、若者の憧れが集中する中央線の荻窪界隈に住んでいましたとさ。
3回ほど引越しをするのですが、最寄駅はいつも変わらず。
大概一番近かったのが荻窪で、阿佐ヶ谷も利用しやすかったので、この二つの駅あたりはオレの庭でしたね。上から目線ですいません。
あの頃は、本当によく歩き回ってました。
その前は、下落合にいたので、その辺のエリアは大概歩いてました。
下落合から池袋とか、池袋から目白を突っ切って高田馬場まで、時間があったらそのまま新宿まで、歩きました。
荻窪から下井草へも。
新井薬師にも行ったなあ、とにかく歩いてました。
それで、懐かしさのあまりに、荻窪まで行ったというわけなのでした。
多分30年ぶりの訪問。
阿佐ヶ谷へは、何かのついでに1回行ったと思うけど、荻窪へは、約30年ぶり。
はい、駅に着いて改札を出ても、記憶がよみがえりません。
あまりにも変わられていらしたので。
ええーっ、ここどこですか?状態。
どこへ行ったらいいの?ああ、すいません、立ち止まってたら邪魔ですよね。
でも、どこへ行けばいいのですか。
目隠しをされて連れてこられて、外されて、好きなところに行っていいよ、と言われたらどこにも行けない自信が100パーセント。
確かこうだった、その記憶の中の場所が今目にしている場所と違いすぎるんですよ。
こんな場所だっけ?お店が変わっているのは仕方ないにしても、全然違う。
全く別の場所です。
あまりの変貌ぶりに、荻窪再訪を切り替えて、荻窪探検に変更しました。
かろうじて、道路は大きくは変わっていなかったので、ぐるりと一回りしてそのまま阿佐ヶ谷を目指します。
歩いているうちに、不安にもなりました。
あの頃、こんなにビルとかあったっけ?
おかしい、新しいビルが多すぎ。
ああ、そういえばこんなビル、ありましたって思えたのは一つぐらい。
でも、ちょっと待ってくださいよ。
大げさでなく、新しいビルが100個ぐらい立っている感じです。
何が「失われた30年」ですか。
その間、少なくとも荻窪は、こんなに発達してきた。
何かが違うのではないか。
駅前をぐるりと回ったら、30年前には影も形もなかった学習塾が、10個ぐらいは確認できました。
新しいビル新しいマンション、そして新しい住人。
荻窪発展してるやん。
荻窪に馴染めないまま、阿佐ヶ谷パールセンターへと歩を進めます。
ここは何年か前に一度来ているので、それほどの違和感はありません。
ああ、それにしても、なんだか1人、取り残された気持ちです。
もっと頻繁に来ておけばよかった。
それもまた、意味のないことではありますけど。
阿佐ヶ谷へ向かう途中で、小さな可愛い喫茶店を見つけて、思わず入って身の上話をしたくなりました。
常連ぽいおじいさんがコーヒーを飲んでいて、外から仲が丸見えでしたので。
でも、入りませんでした。
ぼくはもうここの住人ではありません。
あの頃こうだったああだったなんて人に話すと、その浦島太郎ぶりを自分でも再確認するようで。
これからの新しい東京を自分の中に作って行けばいい。
東京は、世界最大級の都市です。
観察対象としては申し分ありません。
I ❤️ TOKYO です。(笑)