あなたの夢は、元気ですか?
Mさんへ。
こんにちは。
てらぴーだよ。
社会人になって、仕事にも慣れ、落ち着いてくると、周りが見えてくる。
無我夢中で、言われたことを言われたように進めていくときには、そんな余裕なんて持てないけれど、ふと、顔をあげて周りを見渡せる時間がやってくる。
ああ、自分がしている仕事って、こういうことだったんだとか、このまま勤めていれば、何年後かには、先輩や上司のあの人みたいになるのかなあとか、昇進や昇給なども具体性を持って迫ってくるだろう。
そして、考える。
このままでいいのか。
もちろん、自分に合った職場で、このまま仕事を続けていればいい、という幸せな人もいるだろう。
でも、中には、こんなはずじゃなかった、と思い始めている人もいるだろう。
転職を考える時期だ。
それがいつやってくるのかは、自分次第。
すべての人に等しく、3年経ったらやってくるというものではない。
それに、人によって、浅い深いはあるだろうけれども、悩んだ末に、職場に残るという選択をする人もいれば、転職より、「がまん」を選ぶ人だっているだろう。
どのように選べばいいのか、正解なんてない。
でも、どのような道を選んだとしても、それは、最終的には、自分の選択なんだ。
たとえ、何かの事情で、「これを選ばざるを得なかった」としても。
最後の最後でその選択をしたのは、自分。
だから、自分をどうしたいのか、どのような人生を歩みたいのか、はっきりさせなければならない。
漠然と、こうしたいなあじゃだめだ。
(他人に見せなくてもいいけど)人に見せてもいいぐらいにはっきりしたものであることが望ましい。
「今の職場で出世したい」じゃなくて、「いついつまでにどれくらいに、出世したい」のか。
でも、考えたり思い悩んでいたりする時には、こうしたいというビジョンがあっても、仕事の中や日常に紛れてしまうことがある。
そうしていつしか、「自分の人生をこうしたい」は、自分の手をすり抜けてしまうんだ。
そして、現実と折り合いをつける。つまり、忘れてしまう。
夢をあきらめてしまう。
結婚して、子供が生まれて、家を買って、子供が成長して、やがて子供は独立して、そして、自分は子育て卒業とか、会社定年とかになって、初めてのように、自分の人生を振り返る。
「あれ?こんなんでよかったのか、俺の人生?」
人生の最期を迎える人たちに、「何か後悔はありますか?」と聞いたアンケートがあるそうだ。
ダントツの1位は、
もっと冒険すればよかった。
どんなに冒険しても、最期の時には、「もっと思い切ってやっときゃよかった」って思うよ。
だから、自分に制限を一切かけないで、やってみたいことをノートに書き出すんだ。
書く内容に関しては、制限もないし、ノートの書き方もない。
最初は出ないかもしれない。
だから、1回で終わらせずに、ずっと書き続けるんだ。
すると、だんだんと、書くコツのようなものが分かってくると思う。
自分の人生の主導権はいつだって自分にある。
ノートは、だから、自分を動かすリモコンのようなものだ。
昭和の時代に歌い継がれた名曲の歌詞の一節を君に送ろう。
敵に渡すな
大事な
リモコン
(鉄人28号の主題歌より)