なんでいつの間に「人生100年」なの?
こんにちは。
てらぴーだよ。
令和、ですか。
それにしても、いつの間に、我々の寿命ってば、100歳におなりになったのかしら。
あれは、確か「平均余命」と言って、「今生まれた赤ちゃんが何歳まで生きられるか」というものだったはず。
それがここ1,2年で、それまでの「平均寿命」すら、大幅に更新して、「人生100年」だって。
本や雑誌のタイトルに、ネットニュースの見出しに、話題の枕詞に、「人生100年」は、引っ張りだこです。
おかしい。
今の高齢者、特に80歳以上は、明治の末から大正時代、それに昭和の一桁あたりに生まれた方々でしょう。
乳児死亡率も高かったはず。
にもかかわらず生き延びてきた、頑健な体と持って生まれた長寿な運命。
食事内容も、質素と言えばつつましいけど、まだまだ腹いっぱいは食べられない世代だったのではないでしょうか。
ご飯がまさに主食で、おかずはすこおし。
宮沢賢治が「1日に玄米を4合」なんて「控えめな量」として書いているけれど、今1日にごはん4合も食べる人は少ないでしょう。
みなさまのNHKだって、料理番組では、昔と今では、一人当たりのご飯の量を減らしてきたというではありませんか。
お料理を紹介した後で、それではひと家族分の分量ですっていうあれ。
その分量が、ご飯に関しては、少なくなっているそうです。
つまり、昔に比べて、日本人は、ご飯を食べなくなった。
代わりに、お肉に代表される動物性たんぱく質の消費量が増えてきたのです。
その結果どうなったか、沖縄の例があるじゃあありませんか。
沖縄は、かつては長寿の国として名をはせておりました。
けれども、敗戦後、アメリカの治世下におかれ、アメリカのファーストフードや肉食などの食文化が持ち込まれました。
その結果、かつての長寿1位は、一気に順位を下げたのです。
(確か、27位にまで落ちたので、27ショックと呼ばれたとか)
ならば、今80歳以上の方々は、長寿の理由は食習慣。
食が欧米風になった戦後生まれ、これから高齢者入りする方々も、これまで通り「平均寿命」まで生きられる保証は、どこにあるのでしょう。
昭和34年か35年を境にして、「平均寿命」が大きく変わるという説を聞いたことがあります。
その根拠が、動物性たんぱく質の摂取量。
これから、日本人は、長生きに向かうのか、それとも、「平均余命」は伸び悩むのか。
はっきりとした根拠もないのに、「人生100年」だけが、独り歩きしてます。
要は、人生100年だから、まだまだ働けますよ、60で定年なんて言わずに、70でも80でも活躍できます。
だから、働いて、税金を納めてくださいね、というところなのでしょう。
そうすれば、破綻したと言われている年金への風当たりも弱くなる?
キャンペーンのような「人生100年」
誰かが、意図をもって、触れ回っているわけ?
電通?(笑)