紙の広さは思いの広さ 大きいノートに書こう
Mさんへ
こんにちは。
てらぴーだよ。
普段は、野帳にメモや思い付き、ネットや本で得た情報を書いています。
とても小さいノートです。
1ページの幅が9センチくらい。
ですから、本やネットの情報を書き写していても、すぐに「改行」です。
時には、広い空間で思考や情報を俯瞰したい、と思うのです。
なので、A4のノートの、あの広がりがありがたい。
特に、考えていることを広げるというか解きほぐすといった感じ。
まるで、カエルを解剖する時のように慎重に腑分けしていく。
ミリ単位でその部位を広げていく。
私たちは、1日の内で何万回も考え事をしているのだそうです。
そのほとんどは、まとまりもせず、虚空に消えていきます。
吐き出した、たばこの煙のように。
そして、煙のように、再び何かの形になることはありません。
そんな、はかない考えですが、消えるままにしておくのはもったいない。
ぜひともつなぎとめて、形を与えましょう。
ノートを広げて頭の中を書き取っていくのです。
一枚の紙でも構いません。
けれどもその場合も、大きめの紙でないと、考えを写し取れません。
考え事は、箇条書きでびっしりと書けるというよりは、あちこちに飛ぶものです。
止めどもなく、ね。
だから、どこに飛んでもいいように、どういう方向に飛んでも書き留められるように、大きい紙が必要なのです。
見開きでA3なら、まずは十分でしょう。
でも、最初から、うまくまとまらなくても気にしないで。
大体、ノートに向かったら、考えていることなどがすらすらと出てくるわけでもありません。
四角い紙やノートにきれいにまとまるわけもない。
もしかしたら、慣れないうちは、単語を書いて終わりかもしれません。
何か書きたいことがあったのに、紙に向かうと出てこない。
それもまた、よくあることなのです。
自分の思考を広げるにも、鍛錬が必要です。
書き慣れることも大事です。
うまく書けなくても、言葉が続かなくても、あきらめないで、書き続ければ、コツみたいなものも分かってきます。
発想が出やすい時間帯が、明らかになることだってあるでしょう。
書けなくなった時にどうすればいいか、そういった小技みたいなものも、あなたの中に蓄積されていくと思います。
あなたの夢は何ですか、書いてください、と言われて、すぐに素直に過不足なく、見た目も美しくなんて書けませんし、書けなくても一向に気にする必要なんてありません。
やはりここでも継続が、あなたの力となるのです。
紙の広さは夢の広さ、かどうかはともかく、ノートを広げたままにして、いつでも書ける体制で、あれこれ思い巡らせましょう。
何度も何度も考えていることが、あなたの現実になりますから。