やるな、ハイデガー

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

昨日、近所の図書館で見つけた記事。

 

f:id:sayapapa2001:20190706145850j:image

 

『週間読書人』6月28日号。

 

1面トップで、『ハイデガー「黒ノート」の全貌』なんて書いてあります。

 

すぐ横には、「全三十四冊のノートには何が書かれているのか」とあります。

 

ノートの見開きの写真まで載せられています。

 

その写真を見ると、モレスキンタイプのノートに見えます。

 

写真でははっきりと分かりませんが、どうやら方眼ノートのようです。

 

こんなノートが三十四冊。

 

「黒ノート」のいわれは、晩年のハイデガーが原稿などを、ドイツ文書館に寄贈した際、黒い布袋にひとまとめにされていた黒表紙のノートだからだそうです。

 

別段、邪なことを考えていたからではなさそうです。

 

1931年から死の直前、と言いますから1976年ごろまで書き継がれたノートなのでしょう。

 

「極秘裏に」書かれたとも解説されていましたので、全く発表されなかったものと思われます。

 

気になる内容に関しては、これから研究が進むようです。

 

翻訳自体が、まだ済んでいない状況なのだとか。

 

何かしらの業績を残した人は、公になっている著作物に加えて、こうしたノートとか日記の類も「研究対象」とされてしまいます。

 

宮沢賢治の「雨にも負けず」手帳なんて有名ですよね。

 

創作の手がかりを伺えたり、その人の個性を探るのにも、日記やノートは欠かせません。

 

ハイデガーのノートには、日々の生活事は、書かれていないようです。

 

どうやら純粋に、思索のノートのようです。

 

これで欄外にでも、今日の買い物とか、試しに買ってみたあんぱんがうまかった、なんて書いてあったら、好印象なのですけれどね。(そもそもドイツにあんぱんはない)

 

いずれにせよ、こういったノートや手帳、日記の類から、意外な面が垣間見えると、研究も俄然面白くなることでしょう。

 

それにしても、40年以上書き継がれたノート、全て同じメーカーの製品だったのでしょうか?