セラミックで淹れたコーヒーはまろやかです
ところでコーヒーの話だが、久しぶりにセラミックで淹れてみました。
豆は、タンザニア。
1杯分のフイルターです。
セラミックの微小な穴で粉を濾(こし)します。
メンテナンスも簡単。
雑味が出ないらしい。
アロマが、ペーパーだと紙に吸収されてしまうけど、セラミックでは、そのまま抽出されるので、香り豊かになります。
確かに、香りが立つというか、匂いやかになるというか、いろんな香りが抽出されているような気がします。
それに、柔らかな味わいになるみたいです。
穏やかというか、優しいというか。
味わいに、きつさがなくなる。
苦味も前面には出てこない。
何杯でも飲めそうです。
ペーパーや金メッキのフィルターとは違った味わいですね。
どちらがどうとかまでは言えない。
タンザニアの何を引き出しているのかまではわかりません。
同じコーヒー豆でも、淹れ方によって味わいが違う、そのことを知っておくだけでも、コーヒーライフが広がります。
いつも同じ香りや味わいで飲むのもいいのでしょうけど、同じ豆の違った側面を味わうのも、また楽しいものです。
この豆にこんな香りがあったんだ。
こんな飲み心地になるんだ。
そんなささやかな経験も、積み重なれば、コーヒーを楽しむ世界を広げてくれることでしょう。
同じ豆なのに、一粒で2度美味しいというか、違った味わいをあれこれ楽しめるお得感があります。
もう少し、いやもっともっと、香りとか味に敏感になって、淹れ方の違いを体得したいものです。
その日の気分に合わせて、あるいは、その日の気分を作るようにコーヒーを淹れていく。
何事も、極めて行けば、奥が深いものです。
以前、テレビで、若手のお笑い芸人が、あまたあるレトルトのカレーを一口で言い当てるというのをやってました。
一口含んだだけで、どこのメーカーのなんていうカレーかまで言い当てるのです。
同じメーカーのでも、何カレーかによって味が違う。
ことごとく言い当ててました。
あんなに刺激的な味のものなのに。
ならば、コーヒーだって、味わいの違いを、産地から焙煎の方法から淹れ方まで、ことごとく味わい分けられるようになれるかもしれません。
いきなりそこまで行かなくても、日本酒の利き酒みたいに、味の違いを詳細に言葉にできるようになりたいものです。
毎日コーヒーを淹れて飲んで、言葉で説明していこうと思います。