野帳はますます身近にになる

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

野帳は実に、縁の下の力持ちでした。

 

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学問の基礎は、実験と観察。それに文献読解。

 

特に、野外での観察では、記録に際して小さめのノートは必須です。

 

室内でなら、テーブルなどに大きめのノートを開きっぱなしにしておけます。

 

実際にエジソンは、大きめのノートを実験室に開いておいて、誰でもが書き込めるようにしていたのだとか。

 

実験に関して、集合知を集めようとしたのでしょう。

 

これに対して、個人での観察が中心になる学問領域では、個人でノートを用意します。

 

生物学とか、考古学、文化人類学など。

 

てらぴーも、考古学の発掘で野帳に出会いました。

 

と言っても、専門は日本古代史、文献史学の方でした。

 

ただ、考古学の成果とかかなり絡むので、発掘を知っておくのもいいか、ということで、お手伝いしたのです。

 

その時に、発掘をするのなら持っておかなきゃね、と言われたかどうかまでは覚えてませんが、自然と野帳「スケッチブック」を手にしてました。

 

と言っても最初は、書き方もわからず、普通のメモ帳のように使ってました。

 

発掘現場では、出土面の測量や出土物の分布を記録紙に書き込んでいきます。

 

地面を掘り下げていくのですが、地層が傾いていたりすることも多い。

 

どんなものがどのへんから出土しているのか、それを平面図にスケッチしていきます。

 

立体的には、地面の高低を測り、平面的には出土物の分布をマークする。

 

物差しの馬鹿でかいものを抱えて遺跡内を歩き回りました。

 

お手伝い程度でしたけど。

 

そして発掘現場では、特に野帳を使うことなく終えたのでした。

 

でも、野帳は残りました。

 

そして少しづつ野帳に魅せられていくのです。

 

発掘の報告書や考古学の文献には、野帳はほとんど出てこないでしょう。

 

現場の記録はすべて活字になるからです。

 

でも、その土台に野帳がある。

 

野帳は、研究を支える道具として活用されてます。

 

そして今や、普段の生活に野帳は浸透しているのです。

 

フィールドノートとしての現場を日常に移して、今日も野帳は、生活ログの最前線にいるのです。