A4ノートで自分の夢と向き合う
Mさんへ
こんにちは。
てらぴーだよ。
大きめの、A4ノートは、自分と向き合うためのノートだ。
過去の自分、現在の自分、そして、未来の自分。
このうち、未来の自分と向き合う、というのは、自分の夢と向き合うということだ。
自分の夢と向き合うというのは、自分の夢を語るということだと思う。
大きめのノートは、夢を広げるためにある。
幼稚園ぐらいの時は、いろんな大人から「みっちゃんは将来何になりたいの?」って、お天気の挨拶みたいに聞かれたものだけれども、大人になってからは、誰もそんなことは聞いてくれなくなった。
ぼやぼやしていると、「お前はどうするつもりだ?」なんて叱責の形で問いが投げかけられる。
還暦をすぎた今では、将来のことなんて、老後の生活の心配とかお墓のこととか、夢というよりは、現実的な事柄ばかりだ。(しばし泣く)
でも、いつだって人は、未来に夢を持てるはずだ。
これから、どうしたいの?
これからどうしたいか、つまり夢は、未来の先取りだ。
それは、「今はまだそうではないもの(こと)」でなければならない。
パジャマを10着持っている人が(そういう人もあんまりいないとは思うけど)、
「新しいパジャマが欲しい」
というのは、単なる欲望で、夢とは違うのではないか。
今はまだ手にしていないけど、やがて手にしたいもの。
そのためには、そのことが具体的に分かっていないといけない。
そうしないと、手にしたときに果たして自分が望んだものなのかどうかが、分からなくなってしまう。
どんな望みも叶えられるジーニーみたいな、あなた専用の執事がいたとして、行きたいところを告げれば連れて行ってくれるとしよう。
この時、行き先が具体的じゃないと、執事は困ってしまう。
「世界の絶景が見たい」とリクエストして、「着きました」と言われた所が、なんか違うと思っても、どうすることもできない。
「いや、こんな場所ではないよ」
とあなたが言ったとしても、執事は、
「では、どんなところをお望みなのでしょう。おっしゃってくだされば、何処へでもご案内できます」というしかない。
望みを叶えるのは、あなたの具体的なリクエストからだ。
目的地がはっきりしないと、ナビも車も動けない。
人は、以外と自分の夢に向き合っていない。
試しに、夢を100個書き出してごらん。
書けないから。(笑)
多分、途中で手が止まる。
それか、あんまり夢らしくないものが混ざるかもしれない。
「毎日一本バナナが食べたい」とか。
普段から、自分の夢を具体的にしておかないと、これからどの方向に進めばいいのかさえ分からなくなる。
そうして、日常に埋没するんだ。
「若い時はこれでも夢があったよ」なんてしたり顔で語る退屈な大人になってはいけない。
夢は小さなノートに書き出すものではない。
どんどん広げていくものだ。
だからこその、A4ノートなのだ。