発想を促す3ミリ方眼
こんにちは。
てらぴーだよ。
我らがコクヨの測量野帳「スケッチブック」は、中身の紙が、3ミリ方眼なので、書き方なんて自由自在です。
普通にノートとしても使えますし、フローチャートのようにも使えるんです。
つまり、頭に浮かんできたことを、ほぼそのまま書き連ねていくこともできるのです。
はっきりと行を指定した罫線ではないので、思考を邪魔しません。
薄いブルーの線なので、見た目も綺麗、テンションも上がります。
自由な発想をするときは、自由な文具を使いたいもの。
その点、野帳には、こうしなさい、と強制してくるものがありません。
あらかじめ線が引かれていたりすると、書き方の自由度は少しだけ失われます。
罫線ぐらいなら、まだ慣れてもいるでしょうけれども、いわゆる「コーネル式」っていうんですか、縦にも横にも罫線が引かれていて、ページが分断されてるやつ。
ここにはこれこれを書きなさい、ここにはこんなことを書きなさいって決められているノート術、コーネル式以外にも、ありますよね。
それが自分の身にしっかりと定着してればいいですけど、一方で自由な発想が阻害されてはいないでしょうか。
新しいノート術として、結構華々しいデビューを飾ったコーネル式でしたが、結局のところ日本に定着はしなかったようです。
ただ、なにかをまとめるときに、そのページだけコーネル式で、という人はいるようですけど。
普段使いのノート術としては、ブームも去ったかな。
発想を広げたり、アイデアを探ったり、思いつきを呼び寄せたりするときには、好き勝手に書けるノートがありがたいです。
ただ、そうは言っても、「ガイド」は欲しいもの。
まっさらの無地、ただの白い紙では、発想もどことなく及び腰になりませんか。
どこから書いてもいいのに、どんな風に書いてもいいのに、書いているうちに斜めになったりすると、面白くない。
本当は、曲がっても斜めっても、それこそが自由な書き方なのに、どこかでまっすぐを切望している。
だから、方眼がありがたい。
だから、薄いブルーの線が頼もしい。
頭に浮かび行くよしなし事をつかまえて、つかまえたままに書き残す。
するとそこには、自分の思索の跡が、展翅されたように残されている。
ああ、自分はこんなことを考えていたのかと、改めて突きつけられる。
その面白さ。
あらかじめ分かっていることを書き記すのは、記録としてはいいでしょうけど、発想の書き方ではありません。
なにが出てくるのか分からない面白さ、そんな事態に遭遇できるのも、薄いブルーの方眼であればこそ。
野帳は、発想ノートなのです。