「フレンチロースト」と聞くと、にわかに心が騒ぎ出す
ところでコーヒーの話だが、タリーズでお茶しました。
と言っても、飲んだのは、「本日のコーヒー」。
なんと、本日は、「フレンチロースト」ではないですか。
フレンチローストといえば、てらぴーの中では、ベトナムコーヒーです。
ベトナムは、かつてフランス領だったために、フランスの文化が残ってます。
例えば、最近話題で、金沢にもできたらしい、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」は、フランスパンにホットドッグみたいな切れ目を入れて、その中に具材を詰め込んだ、朝食の定番パン。
フランスパンが生活の中に定着してるんですね。
そして、コーヒーといえば、フレンチロースト。
中でも、コーヒー半分、歯が溶けるくらい甘い練乳半分というベトナムコーヒーは、最初見た時衝撃的でした。
そのままでは甘くて飲めない練乳が半分も入って、乳白色とコーヒー色のツートンカラーになっているんですから。
でもその甘ったるい味が、熱帯には合うんですよ。
とは言え、練乳を半分も入れる飲み方よりも、フレンチローストの方を気に入りました。
コーヒー色のような茶色の味わいではなく、ひたすら黒、黒としか言いようのない濃さ、それがフレンチロースト。
焙煎をお好みで注文できる豆屋さんがあったせいもあって、しばらくは、フレンチローストでお願いしてました。
その豆屋さんでは、なぜか「ケニア」を気に入ってしまい、だから、ケニアをフレンチローストで、注文してたのです。
1980年代後半の懐かしい思い出ですね。
それで、「フレンチロースト」の文字には、そこはかとなく敏感なてらぴー。
今回も迷うことなく、フレンチローストのそれを注文しましたよ。
いつも行くタリーズで、新しく設けられたカウンター席。
ガラスの向こうは歩道ですが、目隠しされてます。
さてお味の方は、確かに苦いです。
さすがフレンチロースト、黒い苦味、苦味がぎゅうっと圧縮されているような、そこを取っても苦味苦味しかない味わいです。
苦味密度高っ!て感じですかね。
コーヒーの苦味って、豆ごとに、その苦味のあり方が違うと思いませんか。
味で言うと「苦いです」という言い方にしかできないけど、苦味の中身がそれぞれ違う。
ただ、その違いを的確に言葉で言い表せない。
薄い苦味とか、茶色な苦味とか、でもよくわかりませんよね、そんな言い方では。
コーヒーをひとまず置いといて、苦味のある食材って、色々あるではないですか。
でも、やっぱりそれぞれに特有の苦味ですよね。
苦味をさらに細分化したら、どんな表現になるのでしょうか?
今後の課題とします。