手帳は、未来のあなたが読んで楽しい「タイムカプセル」
こんにちは。
てらぴーだよ。
青空が広がった日の夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
思わず深呼吸をしたくなる快晴!冬とは思えません。
お天気一つとっても、少し詳細に記録しておけば、後で読み返したときに、単なる「晴れ」で済ませていた以上の感慨がもたらされるでしょう。
気になることを何でも記録しておけば、時間が経った時には、タイムカプセルみたいに、あの頃の空気がよみがえります。
大きな事件だけでなく、些細な記録が、より雄弁に時代を語ることだってあるからです。
日常をスクラップする感覚で、手帳を埋めましょう。
だから、マンスリーよりはウィークリーをお勧めしますし、デイリーも用意しておけば、たっぷり、今日のあなたを未来のあなたに伝えられるというものです。
歴史は、大きな出来事には敏感ですが、些細な日常を記録するには、書記の目が足りないのでしょうか。
歴史の年表に載るような事件は、詳細に記録されますが、日常のこまごまとした事柄に関しては、あまり記録の関心が向かなかったようです。
普段何をしていたのか、どのように過ごしていたのか、どんなものを食べ、どんな風に調理し、後片付けはどうしていたのか。
そういったことは記録には残りにくいのです。あまりにも当たり前だから。
でも、知りたいですよね。
『徒然草』の吉田兼好とか、『方丈記』の鴨長明など、一人暮らしだったそうですけど、普段の食事や洗濯はどうしていたのか?
紙や墨はどのようにして調達していたのか、筆は自分でこさえたのか。
身の回りの世話をする人がいたのか、いたとしたらその人は通いか住み込みか。
日記は残ってますけど、生活の詳細はわかりません。
でも、日常の在り方もまた、貴重な歴史なのではないでしょうか?
確かに生きた、でもどんな風に?
そんな質問に答えるように、日常のあれこれを書き記してみるのも、また一興ではないかと思うのです。
人に見せるものでなくても、未来の自分に当てて、このごろはこんな風だったよと、自分の生活の詳細を綴ってみましょう。
何も長文にする必要もありません。
手帳の欄外にでも、ちょっと書いておく。
「今日は天気が良かったので洗濯のローテーションの日ではなかったけど洗濯した」みたいに。
何日ごとに洗濯してますか?
以前からずっとそうですか?それとも、変わりましたか?
おそらく、洗濯の歴史自体が人それぞれ。
初めて親元を離れての洗濯、一人暮らしが慣れてきたときの洗濯、コインランドリーでの洗濯、新しく洗濯機を買ってからの洗濯、一人暮らしではなくなっての洗濯、洗濯方法が変わった洗濯。
歳を重ねると、自分史の中の洗濯の在り様もまた、さまざまに変化してきているのに気づくでしょう。
世間の流れに呼応するかのように洗濯機を変えたこともあれば、洗剤をなるべく使わないようにしたといったような、自分なりの変化というものもあるでしょう。
歌は世につれ、世は歌につれ、という言葉がありますけど、私たち一人一人の生活もまた、時代の流れの影響を受け、一方で、時代の流れを作ってもいるのです。
手帳の欄外に書いた些細な記録で、「ああ、あの頃はこんな時代だったんだ」と思い出す日が必ず来ます。
手帳はだから、「タイムカプセル」でもあるのです。