時間を詳細に感じる

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

少し暖かくなった夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」という句が好きです。

 

昨日梅が一輪咲いた、今日また一輪咲いた、そんな風に日々暖かくなっている、といった句だと思いますが、これを「昨日は気温が何度で今日は何度だから差し引き何度暖かくなっている」と数値を挙げて説明されても、おもしろくもなんともない。

 

数字に置き換えられない情緒というか感興があります。

 

こういった、感性をもっと伸ばしたい。

 

特に、大げさな言い方とかではなくて、何かで測れないほどのかすかな違い。

 

数字には置き換えられない、置き換えるとすり抜けてしまう、そんな差異。

 

そのためにも、日々、自分が何にどのように心を動かされているのか、観察することが必須でしょう。

 

今日、何に心を動かされましたか?

 

それは、季節の移ろいでしょうか?

 

今日食べた食材の味やにおいでしょうか?

 

頬で感じた風の吹き具合でしょうか?

 

飼っている金魚の動きに、でしょうか?

 

たいていは、全自動に感情も動いていると思いますが、その回路を見直してみましょう。

 

いつも飲んでいるコーヒーのその味やにおいをさらに細かく分けて味わうように。

 

見ているもの、聞いている音、触れている服や空気、自分の周りのにおい、味わっている食べ物の感触、生活の中で感じているものを総点検して、新しい五感を探してみませんか?

 

チョコレートはこんな風に溶けるのかといったことを微細に観察したら、今度はそれをどういったふうに表現したらよいのか言葉を探しましょう。

 

チョコレートだって、ただ甘いだけではないはずです。

 

苦味もあれば酸味もある、甘さにしても単純な甘さもあればコクのある甘さもあって、さらに、食べ始めの甘さとすっかり溶けてしまった時の甘さも違います。

 

さらに言えば、メーカーによる違いもあるのです。

 

また、それぞれの味わいの関係というのもありますね。

 

甘さの中に苦味がどんな風に表れてくるのか、また消えるのか。

 

細かく感じることは、豊かに感じることです。

 

矢のように過ぎる現代の時間生活の中で、時間の流れを取り戻すためにも、「自分が感じている時間」を持ちましょう。

 

知らない間に過ぎていく時間は、もしかしたらなかったのかもしれません。

 

気がついたら終わっていた、ということのないように、時間を、時間の過ぎ行くのをしっかりと感じましょう。

 

今日は3月2日。

 

気をつけないと、どんどん数字だけが増えていきます。

 

3,4,5,6・・・・・・気がついたら月末、あれ?いつの間に?年をとると時間のたつのが早いね、とならないように、時間を引き寄せましょう。

 

今日、どんなふうに時間を使いましたか?

 

自分が何をしていたのかどれくらい覚えてますか?

 

消えてしまった時間はどれくらいありますか?

 

もっと詳細に味わいたい時間は、何をする時間ですか?

 

「時間は命だ」という言葉がありますが、それも自分の心がけ一つと心得て、時間を見える化しましょう。

 

生活は、一気に充実はしなくても、日々の鍛錬を怠ってはならないのです。