「今ここ」に集中できないメモをめぐるお遊び
こんにちは。
てらぴーだよ。
非常事態宣言が解除されそうな夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
「今ここに生きる」なんてよく言われますが、人間って、どうしても「考えて」しまいますよね。
この文章の冒頭にも「今日一日を振り返りましょう」と過去を見ることへのお誘いをしています。
手帳を開けば、「明日は何があるんだっけ」と予定つまり未来すなわち「今」じゃない時間を考えましょうと言っているわけです。
「今ここ」に集中しようとしても、僕たちの思考は、いともたやすく過去や未来へと入り込んでしまうようです。
手帳の基本はスケジュール管理とメモ機能ですが、メモの方は別のノートを活用している方も多いと思います。
僕のおすすめは、何度も取り上げているコクヨの測量野帳「スケッチブック」。
1万円札がすっぽり入る小さめのノートですけど、自分のたわ言をあれやこれやと書き連ねるのが大変楽しく感じられるのです。
でもその時間というのは、思考の中にどっぷりと浸かっているわけです。
過去へ飛ぶこともありますし、未来に思いをはせることもあります。
空想や妄想だけでなく、ToDoリストを作ることもありますし、日記帳的な事柄を書いたりもするのです。
それは、まさに、僕の頭の中の「見える化」と言ってもいいことだと思います。
今日何をしたのか、それでどう思ったのか、最近考えていることは何か、どんなテーマが気になるのか、明日は何をするのか。
さらには、抱えている「問題」は何が問題なのか、どうしようとしているのか、どうなったら満足なのか。
あるいは勝手なアイデア。
あるいは書きたいテーマ。
今読んでいる本の抜き書き。またはまとめ的なメモ。
本当に雑記帳と言ってもいい猥雑な内容になっております。
とりとめのないどうでもいいことなのかもしれませんが、自分にとっては、大切な一部なので、文字にして形にすることで、安心するというか、ある種のデトックスのような効果もあるのでしょう。
まとまらないカオスな言葉やイメージのカタマリを頭や心に保持したままというのもつらい、と思います。
考え続けないで、外に出してあげる。
そうすることで、脳の容量にも、余裕が生まれるのでしょう。
リストを作ったり、考えを広げたり、あるいは情報をまとめたり、メモは日常生活で大活躍です。
書き出して、用が済めば捨ててもいい、「買い物リスト」的なメモもありますし、もっと大きな紙に転記したくなる言葉が書かれたメモもある。
あるいは、A4あたりの紙でさらに縦横無尽に展開したいテーマもある。
「今ここ」に集中するのは、別に時間をとって瞑想でもするしかない。
一人静かにしていると、思考はすぐに「今ここ」を離れて「今ここ」ではないどこかに行ってしまう。
けれどもそれもまた、楽しみの一つとして、日常の中のルーティンとして、大事にしたいと思うのです。
そのために、ノートがあり、メモ帳があり、紙があり、「野帳」があるのですから。