好ましくない「紙もの」と好ましい「紙もの」

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

そろそろ日射病のことを気にかけないとの夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

その昔、「OA革命」というものがありました。

 

OAすなわち、「オフィスオートメーション」

 

これにより、オフィスから紙がなくなるのでは、と一時話題になったものでしたが、ITの時代になっても、AIの未来がやって来ても、紙ものは、私たちの生活から無くなるどころか、相変わらずあふれているといった印象です。

 

ちょっとした手続きでお役所に出向いたら、山のような書類を書く羽目になりました。

 

おまけに、その1枚1枚に「住所氏名フリガナ生年月日電話番号性別」を記入しなくてはならず、これまでの人生で一番生年月日を書いたなあと思いました。

 

名前にしたって、(フリガナ)付きで、そんなに書かないですよね。

 

それとも、世間の人たちは、毎日「住所氏名フリガナエトセトラ」を書いているのでしょうか?

 

「ハンコ文化」の是非が問われてもいますけど、この電子な時代に、何枚も同じことを書く必要があるのでしょうか、と疑問を感じずにはいられません。

 

でも、もしかしたら、お役所の奥の奥には、「手書き大王」みたいのがいて、「ハンコと本人自筆の住所氏名後省略が好きで好きでたまらないと、日々貢物よろしく、書類を集めているのかもしれません。

 

いつもは手書きを推奨しているわたくしですが、同じことを耐久レースのように書かされるのは好きではないのでした。

 

言いたいことは1枚にまとめるといったテーマの書籍がありますが、お役所の書類も1枚にまとめられないものなのでしょうか。

 

と、愚痴ったところで、ハンコと自筆の紙の書類は、当分消えることも減ることもないでしょう。

 

一方、生活の身の回りの紙ものは、減るどころか増えているのではないでしょうか。

 

もう何年も続く手帳ブーム、手帳こそ、1冊にまとめるのではなく分冊や年度の途中での別の手帳への交換など、一人で数冊の手帳保持はもう珍しくありません。

 

手帳のブームの余波のような感じで、ノートの類にも関心が集まってきています。

 

お安いノートから、数千円のノートまで、百均から海外のブランドまで、次々に新製品が投入され、手帳売り場につながる形でノートもまた、人気商品なのです。

 

紙ものは「書かれるもの」です。

 

そして、書かれるものが増えるのなら、「書くもの」すなわち筆記具が興隆を見せるのも理の当然。

 

昔ながらの鉛筆から、シャーペン、そしてボールペン、万年筆に至るまで、こちらも新商品が陸続と出てきています。

 

中でもボールペンの市場では、新しい機構や新開発のインクのことで話題がもちきりです。

 

水性ペンやマーカも、進化が止まりません。

 

そうなると、持ち運ぶための道具、つまり「筆箱」にも変化が訪れます。

 

大容量の、もはや筆「箱」ではない、ペン「ケース」でもない、「ポーチ」が主流になりつつあるのですから。

 

もちろんその反動からでしょうか、お気に入りのペンを1本だけ入れられるペンケースも人気のようです。

 

「書かれるもの」と「書くもの」、持ちつ持たれつのようなその相互作用で、紙もの市場はにぎわっているのでしょう。

 

そしてこの傾向は、ブームに終わることなく、未来永劫へと続いていくことでしょう。