あなたの日記が、時代の風俗の記録となる
こんにちは。
てらぴーだよ。
肘から先の上側ばかり日焼けしている夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
自転車に乗っていると、手をいつも同じ形に差し出しているので、肘から先、手の甲までの上側がとてもこんがり焼けてます。
反対に、手のひら側はほとんど白いまま。
ツートンカラーのわたくし。
その昔、日に焼けてない、いわゆる「青白い」のは不健康で、外に出て太陽にあたっている日に焼けたほうが健康的だとされていましたけど、今や、日に焼けると健康上の問題があるので、なるべく肌を露出しない服装が流行です。
男性でも日傘をさしていたりしますし、歩いている人で長手袋をしている人も、珍しくなくなりました。
今年の夏は、マスクがある分、外出で感じる暑さも割り増し感がありますよね。
そうした、風俗的なことを日記にしたためておくと、数十年の後には、貴重な「市井の暮らしの史料」となることでしょう。
世界的には、また日本国内では、といった大きな状況の記録は、様々なアーカイブに残りますが、人々の暮らしの実際は、なかなか記録されないものですから。
例えば、「安倍マスク」。
「新型コロナウイルス感染防止のため、一人当たり2枚の布マスクを配布した」という記録は残っても、そのマスクの現物は、なかなか残らないものです。
政府のどこかで、説明書付きの、配布された姿のまま保存されているとは考えにくい。
こんなご時世ですから、そのまま保管している人がいるかもしれません。(もしかしたら、何かの折に、高値がつくかも、ということを期待して)
太平洋戦末期に、アメリカ軍が日本国内に大量の「ビラ」をまいたそうですが、その当時は何の価値がなくとも、今となっては貴重な資料です。
それに、今日1日を振り返って、自分の身の回りのみならず、いろんな出来事があったと思いますが、その中の何が後から振り返った時に、ターニングポイントともなる出来事になるのかを考えてみるのもいいかもしれません。
後々の自分に残す、歴史の節目として。
今日1日でなくとも、令和の初期にこんなことがあって、そのことが令和という時代を規定することになった、そんな事例を探してみるのです。
今何が令和らしいのか。あるいは、最近のどんな出来事が、やがて令和を代表する出来事となるのか。
政治や経済、国際関係みたいな、大きな主語の話は置いておいて、自分の身の回りの風景の中で、どんなことが今という時代を象徴しているのか、するようになるのか。
歴史の年表の先取りをしてみるのです。
部屋の中を見渡してみて、何があるから「令和」と分かるのか、なかったとしたら、何があったら「令和」の部屋になるのか、そんなことを考えてみてもいいかもしれません。
生活のどんなところに時代を感じるか、それは人それぞれでしょうけれども、目の付け所を鍛えるという意味でも、時代感覚を研ぎ澄ますという意味でも、面白いと思います。
手帳のデイリーのページなどに、今日の服装のコーディネイトをイラストを交えて書き記している人が見受けられますけど、あれだって、自分の個人史でありながら、長く続けると、時代の風俗になると思います。
毎日だとその変化に気づけなくても、数年とか10年単位で見直すと、「あの頃の流行り」といった面が表れるでしょうから。
服装に限らず、生活のスタイルやアイテムなんかにも、時代は刻印されているはずです。
そのうち「今日暑かったのでタピオカドリンクを飲んだ」とか「新しくできた生食パンのお店に行ってみた」といったことでも、時代を感じさせる記録になることでしょう。
あなたの日記がやがて、日本史のある時代の記録となるのです。