ボールペン、そのインクの出具合が気になる季節

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

風の冷たい夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

気温はそれほど下がってはいないと思うのですけど、風が冷たい1日でした。

 

指先がカットされている、樹木希林さんが、その昔、「ジュリィ~!」で使ってたようなのを愛用しているのですけれど、お手手本体は何ともないのに、指先が(外気に触れているだけあって)冷たい。

 

こうまで冷たいと、ボールペンのインクの出具合も気になります。

 

夏と比べると、一目瞭然です。

 

夏は、すぐに書けるのに、冬ともなれば、別の紙にぐるぐるしてからでないと、書けるかどうかも分かりません。

 

冬の間中書けなくて、これは芯の交換か、と思っていたボールペンでも、気温が上がるだけですらすら書けるようになったりしてますので。

 

それでも、ひと昔に比べて、ボールペンのインクも、サラサラになってますよね。

 

たまに昔のボールペンを使ったりしますが、年数がたっていることを差し引いても、インクが重い。

 

このままじゃ心筋梗塞ですよ、と言われるような人の血液みたいです。

 

もうどろどろ。

 

それに対して最近のは、ゲルなどの特殊なものでなくても、玉ねぎなどを食べた後の血液のように、サラサラです。

 

少ない力で書くことができます。

 

その昔、小学生などにボールペンでの筆記が難しかった原因に、このインクの重さ、したがって筆記に力が必要という事情もあったのではないかと推察します。

 

鉛筆と違って、力を入れて握らないと書けない。

 

力を入れて、入れたままボールペンを動かさないと書けない。

 

でもあんまり力を入れすぎて手を動かすと、そこは鉄球が動くわけなので、ついあらぬ方に動いたりする。

 

結果として、崩れた字になる。

 

そんな事情もあって、ボールペンでの筆記には、今一つ人気がなかったのでしょう。

 

椎名誠さんも、エッセイの中で、ボールペンは思うように字が書けないから「悲しい」と書いていましたっけ。(『赤目評論』)

 

また、インクがねっとりしているだけでなく、赤の色合いも暗かった。

 

昔のボールペンの赤色ときたら、黒を混ぜたみたいな、ダークな赤でした。

 

それがいつの間にか、きれいで鮮やかな赤に変わっているのです。

 

三菱のなんて、芯の色からして変わりましたから。

 

以前は、赤の芯でも、沈んだ色合いで、赤というより茶色か何かの色合いでしたけど、今の芯では鮮やかに赤です。

 

外側から見ててもきれい。これを赤と言わずしてどれが赤?てな感じです。

 

近年はもう、インクの種類が増えて、発色も鮮やかそのものです。

 

色そのものも増えました。

 

ボールペンだけで、総天然色のイラストが描けちゃいますよね。

 

インクの進化だけでなく、芯そのものの動きを封じた、その名も「ブレン」というボールペンも人気らしいです。

 

僕も青を買ってみましたが、なぜか買ったものはインクだまりが落ちる「ボテ」がすごい。

 

なんで?

 

ジェットストリームの時もそうだったなあ。

 

油性ボールペンって、書いてるとインクが少しボールの先端にたまるのか、ほんの少しですけど、かたまって出ることがありますよね。

 

あるいは、長めに線を引いたりすると、線の一部にインクが落ちる。

 

そんなのを「ボテ」と呼ぶと思いますが、僕が愛用している中では、油性ボールペンでいまだにその傾向があります。

 

中でも、ジェットストリームと、「ブレン」がひどかった。

 

相性ですかね。

 

工業製品なので、ちょっとした違いで不具合が起こるように、本来抑えられている欠点だけどたまに出ることがある、ということなのでしょうか。

 

試しにもう1本買ってみればいいのですけど、また同じだったらどうしようと、ついつい二の足を踏んでます。

 

いつも愛用している油性ボールペンでも「ボテ」は出ますけど、それもまた個性かなと思える範囲なので、気にはしていません。

 

モンブランあたりの高級なものになると出ないみたいです。

 

手帳やノート、メモ帳なんかに凝りだすと、何で書くかについても関心が向きますよね。

 

今使っている愛用の品を愛でつつ、新しいものも使っていきたいですね。