時間泥棒は、タスクの前後に潜む

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

雪がうっすらと積もった夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

今日したい、あるいはしなければならないタスクをすべてやり終えて、それでも時間が余っている人がどれくらいいるのでしょうか?

 

1日は24時間だとは言うものの、自分が自由にできる時間はその半分もないでしょう。

 

ミヒャエル・エンデの『モモ』じゃないけど、どこかに時間泥棒がいるのです。

 

それは多分、タスクの前後あたりに。

 

例えば、お風呂に入る時間を考えてみましょう。

 

あなたの入浴時間はどれくらいですか、または、毎日の入浴時間をどれだけだと見積もっていますか?

 

20分でしょうか、それとも30分?

 

女性は長めで、1時間近く、あるいは1時間を超えて入る人もいるでしょう。

 

間を取って、30分としておきましょう。

 

でもこれが、現実の「入浴時間」ではないのです。

 

もう少し正確に言うならば、「入浴にかける時間」ではない、ということです。

 

どういうことでしょうか?

 

その「30分」というのは、実は入浴時間ではなくて、お風呂場にいる時間でしょう。

 

「お風呂に入る」ということを、タスクとしてとらえると、お風呂場にいる時間だけではなくて、準備段階の時間、それからお風呂上がりの時間も、入浴のための時間、つまり、入浴に必要な時間なのではないでしょうか?

 

一口に「入浴する」「お風呂に入る」と言っても、次の瞬間全裸で湯船に浸かっているわけにはいきません。

 

また、お風呂から上がっても、すぐに何か別のことをするわけにもいきませんし、できません。

 

そして、その前後の準備やお風呂上がりの一休みも「入浴時間」としてカウントするべきなのです。

 

お風呂にお湯を張る準備、タオルや着替えの用意、場合によったら飲み物の準備も入るでしょう。

 

時には、新しい石鹸をおろしたり、シャンプーなどを補充したりという手間がかかることもあるでしょう。

 

そして、お風呂から上がっても、体をふいたり着替えたり、ほてった体を冷ましたり(夏はこの時間が長いけど楽しみでもありますよね)、中には、そのまま寝る準備へと移行したり、お酒が好きな人は、家飲みの時間へとつながることもあるのでしょう。

 

なので、入浴時間を、お風呂にいる時間だととらえて、30分などと頭の中で想定していると、カウントされない前後の時間のせいで、「時間が足りない」「なんだかあっという間に寝る時間になっている」といった、時間泥棒に入られた後のように、呆然とする羽目になるのです。

 

このような、時間泥棒の被害を防ぐためには、タスクの前後の、「そのタスクのために消費されている見えない時間」を可視化することが大切です。

 

会議が始まるのは15時から、でもその前にいつもしていることは何か。

 

11時に待ち合わせ、その移動にかかる時間はどれくらいか。

 

買い物が3か所、うまくまとめるか、別日に散らして、時短できないか。

 

いつものルーティンだけど、まとめられることはないか。

 

外出のついでにできることはないか。

 

一つのタスクを独立した一つのタスクと考えないで、組み合わせを考えてみましょう。

 

バーチカルのように、時間軸が縦になっていると、タスクの前後が見やすいと思います。

 

その前後も、そのタスクの時間です。

 

手帳は、いつの間にか埋もれてしまっている、あなたの時間を見つけるツールなのです。