独学への船出は、いつだってドキドキ
こんにちは。
てらぴーだよ。
朝霜が降りてた日の夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
夜明け前が一番暗い、なんてことを申しますが、夜明け前後が一番冷え込むようで、近所の田んぼでは、霜が降りてました。
まだまだ寒い日が続きます。
先日、ミスドに行きましたら、通路を挟んでお隣のボックス席で、20代ぐらいでしょうか、若い兄ちゃんが、何やら分厚い本をメモを取りながら読んでおりました。
トイレに立ったすきに、ひょいと書名を見ましたら、今評判の、
読書猿さんの『独学大全』
でありました。
ううむ、やっぱり売れているんですね。
学生の頃は、自分で立てなくても、先生や教科書が、カリキュラムを組んでくれてましたから、今月はここを学ぶとか、いついつまでにここまで進める、といった学習計画は、考えなくてもよかった。
でも社会人になって、仕事上、または自分のスキルアップのために、独学をしようと思ったら、独学のための様々なノウハウといったものが、必要になるのでしょう。
何を身につけるのか、その目標から始まって、基本のテキストの選定、学習計画、時間の捻出、やる気の出し方、くじけたときの回復法(レジリエンス)、習慣化の技法、そして何より、時間の捻出。
それぞれ1冊のビジネス書になりそうなテーマではないですか。
資格試験といった、テスト勉強的なものから、教養のためという、人生充実化に至るまで、独学の技法というかお勉強の仕方を身につけておいて損はないはずです。
だからこそ、『独学大全』のような本が求められるのでしょう。
これまでは、べたな言い方をすれば、学校を卒業して会社に入れば一丁上がり、後は定年を待つだけ、という人生ゲームでしたけど、その既定路線はもう廃線になってますよね。
「無事これ名馬」という言葉があるそうですが、定年まで何もなかった、ただただ会社のエスカレーターを上っていた、そんな人生、もうないでしょうし、そもそも望まれてもいない。
それぐらい人々の意識も環境も変わってきています。
そして、コロナ。
このままでいいのか、よくないのか。
まるでハムレットのあの有名なセリフ、
To be , or not to be. このままでいいのか、よくないのか(小田島雄志・訳)
のように、「これからどうするの?これまでのままでいいの?変えたいの?」とだれもが問われているのです。
そして、近年の「アート思考」が教える通り、どこにも「正解」は、ない。
ほっといたら、誰か頭のいい人が、「正解はこれだ!(これがあなたの進む道だ)」と教えてくれることもなく、どこか声の大きい人が、「私に続け!」と導いてくれるはずもないのです。
当たり前だけれど、自分で考えないといけない。
でも、「自分で考える」ということを、もう何十年もしてこなかった私たち。
「あんなふうになりなさい、こんな風になってはだめ」と価値観から倫理観まで、外注に出していたようなものなのですから。
だから、自分で考えているようで、それらはすべて「外付け」。
「どんな情報も見逃さないが、
自分捉える機能はない」(『レーダーマン』ハルメンズ)
今までベッドで寝ていた患者さんが、社会復帰しようとしたら、まずリハビリが必要になるように、自分の頭で考えたい人たちにも、学び方のリハビリが必要になるのでしょう。
でもそれは、学校での学びのような、お仕着せではない分、快楽にあふれたものにできるのです。
学ぶとは、自分の能力をさらに高めて、「スパーサイヤ人」になることなのですから。
そのドキドキへの旅のお供は、手帳とノートでしょう。