この時期、ノートもまた、大移動しているのだった
こんにちは。
てらぴーだよ。
朝と夜のこの寒暖差は何?の夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
朝は防寒が必須なのに、お昼ごろになると暖かくなって、朝の「装備」が不要になるくらい。
行きつけのカフェのママさんは、(ママさんというのが正しいのかどうかわからないのだけど、他の常連の方々がそう呼んでいるので)息子さんが高校生の時のノートの、まだ使っていない部分を集めて、メモ帳としているという。
学年が終了して、もう不要となったノート。
記念に残さないのなら、処分するのが普通だけど、白紙の部分を切り取って、活用するのはいいアイデアですよね。
この時期、進級する学生・生徒のほとんどが、「部屋片づけなさいよ」との号令で、もう使わないノートを中心に、教科書や問題集などもひもでくくってチリ紙交換に出すのでしょう。
日本全体で考えたら、大変な量ですよね。
学校から与えられるワークや資料集なんかは、生徒の親御さんが買っているのでしょうけど、小中の教科書は税金で作られてます。
1年後にはほとんど捨てられるというのに、毎年大量の教科書が配られているわけです。
かと言って、使わなくなった教科書、読むこともない教科書を取っておくこともできません。
社会や理科の教科書、それに地図帳や年表などの資料集なら、リビングにでも置いておけば、ニュースの補足に使えるかもしれませんが。
それに比べたら、ノートの使ってないページは、メモ帳としてすぐに再利用できます。
半分に切ったりすれば、さらにメモ帳感が高まるでしょう。
大学ノートは、たいていがB5の大きさなので、半分に切るとB6になります。
B6と言えば、梅棹忠夫先生ご推奨の京大式情報カードではないですか。
市販の京大式カードは、使うのがもったいないぐらいの厚紙ですけど、ノートを切ったものならば、出所が不要になったノートということも相まって、気軽に使えるでしょう。
メモ帳で大切なのは、この、もったいないなんて感じないほどの手軽さでしょう。
よく、表にだけ書き込む、裏には書きこまないといった使い方が紹介されています。
でもそれも、もったいなくない気持ちが消されているからこそ。
使わなくなったノートの再利用なら、表に1行だけ書いて裏には書かず、次のページに進んでも、罪悪感は少ないのではないでしょうか。
こんなことが、お高い『モレスキン』でできますか?
『モレスキン』の1ページ全体に、とっさのメモみたいに殴り書きで、「明日中にメール」とだけ書けますか?
お高いノートであればあるだけ、メモ帳から離れます。
書く時も、それなりの儀式が必要でしょう。
決して、殴り書きはできないし、とっさのメモなんて言語道断です。
頭の中にある、もう完成された文章を粛々と書いていくのです。
対して再利用のノートは、書き損じても気にしない。
なんなら、書き間違えた1枚を、その場で豪快に破って捨ててもいい。
1年後にはごみになるかもしれない教科書と同様、走り書きのメモも、ずっと取っておくものではなくて、用が済んだら捨てられるのだから、やがては捨てられることを見越して筆記されているのです。
この時期、私たちの知らないところで、信じられないくらい大量のノートが処分され、その一方で、新学期を控えて、これまた大量のノートが店頭に並び(買われることで)各家庭に配属されるのです。
そして、メモ帳へと再利用されるノートもそれなりにあるはずでしょう。
3月4月は、ノートにとっても入れ替わりの時期なのでした。