金沢のロフト、閉店するってよ

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

大気に冷房が入った夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

青空が広がったくせに、大気はことのほか冷たく、最後のお花見に出かける気にもなれない。

 

午前中なんて、屋内で吐く息が白かった。

 

春の待ちぼうけ。

 

やはり、ゴールデンウィークを過ぎないとだめなのか?

 

当分冬物衣料は仕舞えません。

 

金沢の、一等地に建つ商業ビル「金沢きらら」。

 

その3階の3分の2を占める「金沢ロフト」が、売り上げ低迷で、契約が切れる7月末で更新をせず、閉店するそうです。

 

思えば6年前、「ロフト」が金沢にやってくるというのは、僕の中では大きいニュースでした。

 

ワンフロアーの展開で、ほとんど文具と雑貨でしたけど、『ほぼ日手帳』を実際に手に取って見られるのが、僕の中では、最大のアピールポイントだったのに。

 

『ほぼ日』見たさに、大阪や東京に足を運んだこともありましたっけ。

 

でも地元にロフトができれば、もう都会に出なくてもいいのです。

 

というわけで、金沢のロフトでも、お目当ては『ほぼ日手帳』でありました。

 

手帳本体は買わなかったけれど、ガイドブックは創刊号から毎年買ってて、カローラに乗っている人が、クラウンにあこがれるように、いつかそのうち、と考えていたのです。

 

開店1年目から見ると、手帳売り場は、若干縮小したものの、それでもおそらくは金沢一番の品ぞろえではなかったかと思います。

 

そうした、手帳をあれこれ見られるのも、ロフトの存在意義だったのに。

 

報道によれば、別の場所での展開を考えているということですから、撤退はしないのでしょう。

 

ロフトが入る「金沢きらら」は一等地に建つビルなので(確か)、お家賃もすごかったのでしょう。

 

家賃をぐっと下げて、新たなロフトができますように。

 

斎藤幸平さんの話題の書、『人新世の「資本論」』に、「コモン」という考え方が出てきます。

 

人が生きていくうえで大切なものは、共有しようという概念だと理解しています。

 

例えば、食。

 

取り立てて豪華でなくても、そこそこの食事が、無料で給されることになると、どれだけの人たちが恩恵を受け、また元気を取り戻せるのか。

 

その社会的な影響は、食料や運営の経費をはるかに上回るものになるに違いありません。

 

金沢でも、子ども食堂の活動がありますけれども、まだまだ限定的です。

 

これがもっと拡大して、毎週とか毎日、さらには大人食堂なんかにも広がると、社会の在り様もずっと風通しのいいものになると思います。

 

同じように、土地といったものも、その昔は「私有」という考え方がなかったのだから、コモン、つまり「みんなのもの」、共有財として扱えないものでしょうか。

 

いきなりすべての土地を、となると難しいでしょうけど、少しづつ、「入会地」を増やすような形で、共有できたらいいなと、単純に思います。

 

今回のロフトの閉店だって、家賃が下がれば、あるいはただだったら、ロフトは閉店したでしょうか?

 

コロナ禍で、営業をあきらめたお店も、家賃ずっとただ、となったら息を吹き返すお店も出てくるに違いありません。

 

もちろん、今あるすべてのお店を援助するなんてできないでしょうけど、「家賃とかテナント料って、タダでもよくない?」という発想もありなのでは、と思ってもみるのです。

 

楽市楽座」じゃないけれど、「誰でもここで商売していいぞ!」て言う、信長なオーナーはいないものでしょうか?(信長がそういったかは未詳)

 

ともあれ、金沢のロフトは閉店です。

 

特徴のある文具のお店だったので、すぐに再開することを期待しましょう。

 

なんなら、金沢のベッドタウン、わが野々市にお越しいただけると、僕がひそかに喜びます。

 

近所に「無印」の独立店舗ができたときのように。