この漢字を忘れた、と君が言ったから、6月14日は「認知症記念日」(違います)
こんにちは。
てらぴーだよ。
何を為すでもなく日が暮れた夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
最近、物忘れ、いかがですか?
なんていうのが、あいさつになりそうな、高齢社会ニッポン。
二日過ぎましたけど、おとといの6月14日は、「認知症記念日」ならぬ「認知症予防日」でした。
記念してどうする。
認知症につながるアルツハイマー病の発見者、アロイス・アルツハイマー博士のお誕生日に由来するのだとか。
日本では、「ボケ」とか「ボケ防止」「ボケ老人」のように使われていますが、そのうち「ボケ」という言葉も、使わないほうがいい言葉になるのでしょう。
もうなってるのかな?
認知症そのものを治癒するのは不可能にしても、進行を遅らせたりすることはできそうなので、他の疾病と同じく、早期発見が重要になります。
とはいえ、家族など、身近に誰かがいる、同居しているとか、毎日のように接する他人がいる状況と、人に会うこともない一人暮らしでは、その「早期発見」にも、格差が生まれそうです。
家族がいなくても、友人がいるとか、外で会ったりする人を数人は持っておいたほうがいいみたいです。
人生の最期としては、孤独死で死後かなり経ってから発見されるというのは避けたいところです。
そのうちAIが、「孤独死しそうな人」が住んでいる場所を地図上にマッピングするようになるのでしょうか。
認知症の予防と言えば、手指の活用でしょう。
編み物なんか、これからのお年寄りの趣味として、脚光を浴びるかもしれません。
そう言えば、イケメンの男性で、「編み物王子」と呼ばれた方がいたような。
今調べたら、ニットデザイナーの広瀬光治(ひろせみつはる)さんでした。
66歳ということなので、まだまだこれからですよね。
編み物というのは、手や指をこまめに動かして、しかも「編み目」を正確に数えたりするんでしょ?
記憶力や集中力の訓練にもってこいですよね。
そう言えば、まだ母が存命中、実家に帰るたびに、ヤクルトの空容器に毛糸で編んだ服を着せたような人形とか、たばこの包み紙でこしらえた小さな部品を重ね合わせた「傘」なんかが、増えていたのを思い出しました。
昔から、認知症予防で、手芸が流行っていたのかもしれません。
そして、手や指を動かして、記憶力も集中力も使い、さらには高められることと言えば、手帳でしょう。
日記でしょう。
そしてノートでありメモであるのでしょう。
つまりは、紙に手書きでしょう。
特に日本語では、漢字かな交じり文と言って、ふだんから、漢字、ひらがな、カタカナを書き分けています。
ひらがなの中には、形を整えるのが難しい文字があったりします。
また、漢字ともなると、形の詳細を思い出すのに、いったいどれだけのメモリーが必要なのか、ひらがな、カタカナに比べると、その複雑さが分かろうというものです。
これに対して、欧米の文字の多くは、アルファベットを覚えたら、ほとんどの言葉を筆記できます。
スペルを覚える必要はありますけど。
対して漢字は、その形の複雑さ、部品の数の多いこと、横線が何本あるのかとか、ここははねるのかどうかとか、点を打つのかどうかなど、非常にややこしい。
したがって、メモリーも相当に必要です。
ということは、繋がる神経細胞の数も膨大になる、ということでよろしいでしょうか。
つまり、漢字かな交じり文を書くということは、脳を活性化させる、ということに他なりません。
そして、脳が活性化するということは、とりもなおさず、脳への血流量が増えるということを意味しませんか?
結果として、紙に手書きは、認知症の予防になると言えそうです。
近い将来、あちこちのシニアの集まりや、老人ホームなどで、手帳療法とか、書き写しトレーニング、日記療法なんかが、実践されていることでしょう。
デジタルの次はアナログです。