怒りがおさまらず、脳内バトルが繰り返される
こんにちは。
てらぴーだよ。
セミの声も聞こえだした夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
何か対人関係で、いやなことがあったその後で、頭の中つまり脳内で、相手を論破したりやり込めたりして、憂さ晴らしをしている自分に気づくときがあります。
そうでもしないと、あまりにも自分がかわいそうだったり、腹の虫がおさまらなかったりするので。
でも、そうした脳内の必ず自分が勝つ「ケンカ」は、脳にしてみたら、本当のケンカと同じようなものなのかもしれません。
つまり、頭も体もそれなりに興奮する、という点で。
なので、アドレナリンだか何だかが、以上に分泌されて、本物のケンカ並みに疲れたりダメージを与えたりするのでしょう。
「怒り」は仏教でいうところの「三毒」の一つ。
よいことなど何一つありません、とはわかっていながらも、理不尽な仕打ちには、体や頭が反応してしまいます。
数週間前、青信号を自転車に乗って渡っていたら、右折してきた車に思いっきりクラクションを鳴らされました。
思わず信号を確認しても青。
運転していたおっさんは、手で早くいけポーズ。
瞬間頭が沸騰しましたけど、その場の罵詈雑言には弱い自分。
でも、気持ちがおさまるわけもなく、後から思い出しては、こんな風に言えばよかったとか、自転車を投げつければよかったなど、空想と現実がないまぜになった「妄想勝利劇」を絶賛上映中にしてしまうのです。
もちろんその映像の中では、自分がヒーローであり、必ず相手をコテンパンにするのです、毎回。
でもこれって、思い出すたびに体になにがしかのダメージを与えているっていうことなのかも?
それでもなかなかに、脳内の罵りとか罵倒は、やめられないのですけど。
自分が未熟者なのだ、ということで反省しても、ではどうすればよかったのか、何事もなかったかのように悠然とあるいは泰然と構えていれば、って、それができないから困っているのであって、でもその代わりに相手を脳内でコテンパンにするのもどうかと思うはいはいその通り、って、今度は脳内で自分対自分が始まってしまう。
疲れるし、後味もよくない。
許すとか手放すという手法もあるみたいですが、余裕のある時はそれができても、できないでいきなり脳内バトルに展開してしまうこともあるのです。
「7秒待つ」といったノウハウも知ってはいますが、怒りの導火線は長さがほとんどゼロ。
火がともったと思った次の瞬間ドカン!
未熟者の脳は、7秒待ってくれません。
「今頃そいつ、パフェでも食ってるよ」といった、視線の変換もありますし、なるほど、自分だけがいつまでも怒りを鎮められないのは、傍から見てても滑稽なのだな、と一応の理解というか了解はしてみるものの、それとこれとは話が別とばかりに、脳内のバトルはおさまらないのです。
そしてやってくる自己嫌悪。
たとえ脳内のバトルに勝利しても、何の誉れにもなりません。
ただただ未熟な自分がいるだけ。
こうして、自分をすっきりさせたかったのに、自己評価が下がりっぱなしとなるのです。
せめてはこうして文字にして、少しでも「見える化」をすれば、気分も落ち着くのではないかと思います。
しばらくしたら、また、ぶり返すんですけど。
なので、僕の怒りの発露の先には、こんな立札が立っているのです。
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