熱帯夜だからこそ、紙に向かう
こんにちは。
てらぴーだよ。
暖気が体にまとわりつく夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
今年もやってきました熱帯夜。
夜になると幾分か涼しいかと思いきや、どこかで暖房を入れているのか、と思うくらいの暖かい空気が、体にまとわりつきます。プラス湿気。
ただでさえ頭がとろけているのに、この暑さで普段の4割り増しぐらいでとろけています。
もうね、脳は液体。
さなぎみたいにいったんドロドロになって、新しく再構築したら、さなぎから成虫が現れるように、完全体な脳がお目見えするかも。
AIの電気回路は、暑さに強いのかしら。
聞くところによると、スパコンの発熱量って、すさまじいらしいです。
ならばAIも、本気で世界征服なんぞを考えだしたら、その発熱量で自滅するかも。
普段使わない頭を使った時などに、知恵熱が出たなんて揶揄しますが、熱帯夜で眠れない夜には、クールダウンを考えないといけません。
頭のクールダウンは、やっぱり、頭につかえていることの書き出しでしょうか。
血流をサラサラにするように、頭につかえているものの正体を紙に書き出してみましょう。
と言っても、いざ紙に向かうと、とたんに頭の中が空っぽになって、何も書き出すものがないなんてことも起こります。
まるで、ふだん考えている良くないことを消させないために、どこかに避難させたように。
なので、紙に書き出すのをあきらめて、ふだんの生活に戻ると、脳の活動が再開されて、マイナスの思考や記憶の中の怒りや、誰かとの脳内バトルなどが再現されて、あまり楽しくない事態になったりします。
そんな時こそメモ帳や紙を取り出して、書き連ねればいいのに、今一つめんどくさく思えたりすると、やはり紙に向かった時には、書き出すものが何もない白紙の状態に戻されていたりするのです。
ですから「見える化」などといって、あるいはブレインダンプなどと称して、頭の中にあるものを書き出す手法がありますが、そうしたことにも修練が必要な気がします。
マインドマップも定番のノウハウですが、真ん中に書いたテーマに沿って、次々に枝が書き加えられ、余白がないマップをどれだけの人が書けるのでしょうか。
最初は、ことばが広がらない領域があったり、全体のバランスがおかしかったり、ことばの重複なんかも起こると思います。
きれいに枝が伸びていくのなんて、よっぽど考え抜かれたことなのではないかと思います。
あまり考えてないテーマや、情報が少ない事柄については、うまくマップを広げることは難しいでしょう。
同じことは、頭の中をとにかく全部紙に吐き出すというブレインダンプにしても同じだと思います。
慣れないうちは、「もう吐き出すことがありません、したがって書けません」という状況が意外と早くやってくるのではないかと思います。
でもそれは、頭の中に書くことがなくなったというのではなく、書くべきことを逃がしてしまった、ということなのではないかと思うのです。
普段のリラックスした状態であったなら、もっと言葉も出てくるはずなのに、書き出し方に慣れていないので、頭の中が「空欄」になってしまうのでしょう。
これもまた修練です。
メモの取り方だって、紙とペンがあればすぐできる、というものではないように、白紙のノートやコピー用紙に向かったからと言って、すぐに頭の中の見取り図が「完成された設計図」のように出来上がるわけではないのです。
なので修練。
1日の内で1回は、まっさらな紙に向かう癖をつけましょう。
最初はアンバランスでも気にしないで、不完全も受け入れて、ことばが出てこないことにマイナスの評価もしないで、書き続けることが、ここでも必要になるのでしょう。
温まった夜に、せめては頭をクールダウンさせるために、ノートや紙に立ち向かってはいかがでしょう。