店頭で手帳のクオリアを感じる
こんにちは。
てらぴーだよ。
雨が降って寒いくらいの夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
薄手だけど、長袖のシャツで外出したら、それでもちょっと涼しいくらい。
確実に秋に向かってます。
秋は手帳の季節。
果樹園や田畑の収穫物のように、来年度の新しい手帳が、これから続々と「出荷」されるのです。
購入はネットでもいいと思いますが、やはり店頭で実際に手に取って、持ってみて、めくってみてをしないと、手帳の良さは分からないでしょう。
特に紙質は、書いてみなくても、手で表面をなでたり、ページをめくるのにつまんだりすることで、確かめることができるでしょう。
本当は、自分が普段愛用している筆記具を持ち込んで、実際に文字を書いてみるのがいいのですが、現実にはそんなことはできず、試し書きもほとんどできません。
でも、店頭で触ってみることで、紙の厚さとか表面の滑らかさなどを確認することで、書き味の方も予想がつくというものです。
値段の割に安っぽい紙質だったりとか、薄手で高級感がある紙質であるとか、これはインクが裏写りしそうな紙だなとか、書いてもいないのに、あれこれ想像してみるのも楽しみの一つです。
『ほぼ日手帳』でおなじみの「トモエリバー」という紙を使っていますと書いてある手帳もありますし、より多いのは、「特別にすいた手帳の専用用紙を使ってます」とうたったもの。
ノートブームも、紙質の違いを推してますし、どんな手帳用紙を使っているのか、ということも、手帳選びの大きなポイントです。
そう言えば、コクヨが「ジブン手帳」を販売しだした年に、「本文お試し版」として、「ジブン手帳」のウィークリーのページをそのまま使ったリーフレットを出したことがありました。
もちろんフリーで「ご自由にどうぞ」で、持ち帰って確か2週間分ぐらいお試しできるものでした。
これなら、レイアウトのみならず、書き味も確かめられます。
実際の自分の生活に合うかどうかも確認できる、優れた企画だったと言っていいでしょう。
他もメーカーもやってほしい。
マンスリーはたいていカレンダー型でしょうけど、ウィークリーはいろいろなので、もし新しい手帳で、レイアウトが変わるのなら、実際に使ってみてどうなのかは気になるところでしょう。
紙質以上に大切な要件となるかもしれません。
普段自分が使っているのとは違うメモ用紙に、これもまた、自分が普段使っているのとは違うボールペンなどで、ほんの少しの文字や曲線を試し書きするのとはわけが違います。
来年度に購入を考えている手帳のそのままの用紙とレイアウト、それに自分が愛用している筆記具で書いてみるとどうなのか、誰もが確かめたいことではないでしょうか。
こうした試し書きも、やがてAIとやらに代替されて、「あなたならこの手帳にこの筆記具」なんて推薦されるのでしょうか。
いやいや、店頭でのアナログな手帳選びには、試し書きができなくても、手で持った時の感触や、ページをめくった時の音、手帳用紙のクオリア、書いているときのイメージなど、機械に譲ってはならないことがらであふれています。
手帳はぜひ店頭で、実際にさわりながらめくりながら選びたいものです。
できれば書いたりしながら。