ああ、都会では「ペン覧会」なるものが開かれているという
こんにちは。
てらぴーだよ。
これが花の嵐なのか風のある夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
朝から、小雨が降ったりやんだり。
風もあるとはいえ、桜を散らすほどではありません。
今週いっぱいはもちそうです。
都会では、いろんな筆記具、すなわちペンを集めた「ペン覧会」なるものが催されているとか。
ああ、筆記具って、文房具のエースですよね。
その昔は鉛筆とボールペン、それからぺんてるのサインペンに、裏写りするので普段のノートなどには使えないマジック(油性ペン)ぐらいだったのが、いろんな新製品が毎年のように出るようになりました。
そのすべてを持っているのは、文具王のあの人ぐらいでしょう。(名前を失念)
もはや、ボールペンという商品はありません。
お店で、「ボールペンください」と言おうものなら、インクは油性ですか水性ですかゲルがいいですか、太さはどうしますか、1.0ミリから0.1ミリまで取り揃えてます、単色にしますか多色、もしくは多機能ペンにしますか、キャップ式がいいですかそれともノック式?(これは昔からありました)、といったふうに、選択肢の幅がとてつもなく広がっているのです。
さらに、インクの色だって、何十種類もある上に、最近じゃあ、「黒」にもいろんな黒が出てきたりしているのです。
気になるお値段だって、100円以下のものから、数百円数千円、果ては数万円に至るまで、こちらもより取り見取りではありますが、日用品という性格上、値段のボリュームゾーンが100円から数百円当たりなのが庶民的。
もちろん、宝石をちりばめたブランド品ならば、億がついたりもするのでしょうが、そんなのが、市役所の窓口にひもをつけられて鎮座しているわけもなく、筆記用というよりは宝飾品ですよね。
その昔、ボールペンの先っちょのあの「ボール」はすぐに外れたものです。
たぶん、てらぴー御幼少のころ、今は亡き父のふところにお座りして、父のボールペンを力任せにガリガリこすってました。
すると、三菱だったように覚えているのですが、木製のボディで灰色の塗装のボールペンの「ボール」がコロコロ取れました。
父に抱かれて、いったい何本のボールペンを再起不能にしたのでしょう。
そう言えば、我が家に白黒テレビがやってきてしばらくたったころ、おフランスのボールペン、「ビック」のテレビコマーシャルを見た覚えがあるのです。
なぜか西部劇ふうで、ライフルが出てくるのですけど、アメリカ人と思しきおっさんが、ライフルにビックのボールペンを込めるのです。
そして、べニア板のような標的に向かって打ちます。
発射されたビックのボールペンは板を粉々にします。
でもご安心を。
ビックのボールペンは、銃で撃って板を打ち抜いた後でもご覧の通りすらすらと書けますよ、というコマーシャルでした。
最後に、大きな白い紙にぐるぐる書いた黒い線が、印象的でした。(白黒テレビなので、何色でも黒にしか見えないんですけどね)
今じゃあ世紀も変わり、ボールペンだけでも百花繚乱。
全色揃えるわけにはいきませんが、全色そろっている展示を見るのは楽しいものです。
聞いた話では、売れない色があっても、売り場を華やかにするために色数をそろえているのだとか。
確かに自分ちのペンスタンドより、文具屋さんで並んでいるのを見るほうがはるかに華やかですよね。
新しい春に、新しいペンを、という気分転換もいいですよね。