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こんにちは。
てらぴーだよ。
小さい頃から漫画が好きでした。
まだ、『少年』とか『冒険王』という月刊漫画誌があった頃。
マグマ大使の連載が載ってた『少年画報』も健在でした。
『ぼくら』っていうのもあったよなあ。
週刊誌では、『マガジン』『サンデー』があって、『少年キング』が健在で、『ジャンプ』『チャンピオン』はまだなかった、そんな時代。
漫画好きの少年の常として、てらぴーも、漫画家になりたいと思ったのでした。
それで、これは当時と同じだけど、漫画雑誌の紙を見てみると、わら半紙みたいなやつではないですか。
なので、田舎の少年は、漫画って、わら半紙に書くんだ、と信じて疑わなかったのでした。
それでせっせと、近所の駄菓子屋とかに行って、わら半紙を買い集めてましたとさ。
なぜか、その駄菓子屋さんでは、わら半紙をばら売りしてた。
けれども、どうしても手に入らない紙がありました。
それは、漫画雑誌で使われていた、色付きのわら半紙。
週刊誌でも月刊誌でも、薄く色付けされた用紙を使ってます。
赤とか青とか黄緑とか。
これが欲しくてねえ。
でも、どこにも売ってません。
だから、大げさだけど、何年も何年も恋い焦がれてました。
てらぴーは、一人っ子だったので、そういうことを相談できる年上の兄貴みたいな人がいなかった。
てな事情も相まって、何年も悩むことになったのさ。
長じてからは、漫画の書き方みたいな本とか、マンガ雑誌での特集なんかも目にするようになって、少しづつ事情も分かってきました。
漫画は、2割ほど拡大して描くこと、原稿用紙には、ケント紙などのしっかりした上質の紙を使うこと。
特に、ケント紙には驚きました。
値段が高い。紙が厚い。町では売ってない。
確か一枚数十円だったような。100円まではいってなかったと思います。
こんなにお高い紙に、しかも、何十ページも描くなんて、紙代だけでも、いくらかかるんだろうなんて思いました。
わら半紙は、1枚1円でしたから。
町の文房具屋さん、同時に本屋さんでもありましたが、そこには、「スクリーントーン」も無かったし。
スクリーントーンが、どいうものか知ってる人もいなかった。
かくして、てらぴーの漫画家への夢は潰えて、でも、紙への愛着はますます向上していくのでした。
向上?耽溺ではなくて?