湿気で紙が波打っても気にしない、書くことはやめられない

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

今年も猛暑となるのか心配な夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

暑いと、手に汗をかくので、紙に引っ付いて書きにくくなる、それが不満。

 

知り合いに、冬でも手のかなりの汗をかく人がいて、下敷きというか下にひく紙が欠かせないという。

 

そこまでではないにしても、夏は利き手の下にひく紙が必需品です。

 

紙の弱点は、水分に弱いこと。

 

手の汗にすら波打って、しかも水分を吸った日にゃ、インクまでにじんだりして書きにくいったらありゃしない。

 

油性のボールペンならまだしも、水性のペンだと、あからさまににじむ。

 

鉛筆も、少し湿ったくらいなら何とか書けるけど、波打つぐらい湿ってたりすると書き味は落ちる。

 

紙と湿り具合、あんまりいい関係じゃありません。

 

耐水性のインクとか、速乾性のが開発されているので、昔に比べたら、まだましなのでしょう。

 

そう言えば、吸い取り紙というものがあるのでした。

 

使ったことはないけれど、専用の、黒板けしをカーブさせたようなホルダーにセットして、万年筆なんかで書いてすぐ後に押し付けて「余分な」インクを吸い取ろうという製品。

 

数年前、図書館で借りた本を、そこそこ分厚い文庫分だったのですけど、ページが波打つぐらい濡らしてしまったことがありました。

 

図書館のカウンターに正直に申し出ると、職員の方が、わら半紙のような紙を1ページごとに挟んでいました。

 

たぶんそれも吸い取り紙ではなかったかと。

 

ああして水っ気を吸い取る紙を挟んで、それからプレスでもするんだろうか、とぼんやり考えておりました。

 

「同じ本を買って弁償」と言われることばかり考えていたので。

 

「弁償になるかどうかは後日連絡します」と言われました。

 

結果、弁償には至らなかったものの、やはり紙なのだから濡らすものではないなと反省しました。

 

と同時に、紙を挟んでの応急処置が効果あったんだということにもちょっとびっくり。

 

さすがは書物のプロです。

 

紙製品が湿ったり濡れたりすると不快なものです。

 

特にお気に入りの本やノートの類が、たとえ数ページでも波打つ事態になったとしたら、著しくモチベーションを損ないます。

 

自分の落ち度のせいだとしても。

 

以前は、それゆえ、紙製品が湿気でゆがんだりするのが許せなかったりしたのですけど、最近では、自分が年取ってどうでもよくなったのか、あまり気にならなくなりました。

 

というより、波打ちもそれはそれで個性みたいなものではないかと思えるようになったのです。

 

波打ったり、少ししわが寄ったりしても、さらにそのことが原因で書き味が低下しても、それもまた、紙というものの特性ではないか。

 

まっさらな、どこまでもまっすぐで平たいばかりの紙もいいし、少しクシャっとなってしわの寄っている紙もいい。

 

くしゃくしゃに丸めたのを広げ直して、書き具合が落ちるのはいただけませんが。

 

何であれ、紙に向かい字を書き連ねていると、何やら玄妙な気分さえ漂ってきそうです。

 

紙の下敷きを作ってまでも、書くことを楽しみたい。

 

多少の湿気は、織り込み済みです。