A4ノートで自分を深掘りする
Mさんへ
こんにちは。
てらぴーだよ。
あのノートを少しづつではあるものの、使ってくれているようで嬉しい。
最初は、書けないと思う。
いきなり大きめのノートに、何を考えているのかを書けと言われているようなものだから。
「何を書いてもいいんですか?」
「書き方も自由なんですか?」
「どれくらいの量を書いたらいいんですか?」
といった具合に、色々と疑問が浮かぶとは思うけれど、本当に書き方は自由なんだ。
イラストも交え、どこへ広がっても構わない。
自分の考えや感情の赴くままに筆を走らせる。
だから、大きめのノートの方がいい。
でも、最初は書けない。
この前、紙ものの片付けをしていたら、ずいぶん前に書いたっぽいA3の紙が何枚か出てきた。
そこには、ご丁寧に
「正直に自分と向き合いました」
と自分の字で(もちろん)添え書きされてあった。
何かに悩んでいて、それで感情を吐き出したのだろう。
時間が経っていたのですっかり忘れてしまっていた。
「どれどれ」といった感じで見たのだけれど、とても浅いものだった。
分量も少なかったし。
「なんだ、全然深掘りができてないじゃん」
と思わぬところで、過去の自分に突っ込んでしまった。
これを書いたときには、数年後に自分から、こんなツッコミをされるとは思ってもみなかったろう。
ことほど左様に、自分と向き合うのは、それを紙に書き出すのは難しいのだ。
だから、何回も書いて欲しい。
何度も向き合って欲しい。
繰り返しになるけれども、「書き方」なんてないんだ。
ノートの1ページに、うまくまとめないといけないということもない。
余白があっても気にしない。
書いたところと字のないところのバランスが悪くても、そんなのどうでもいいから。
最初は、マイナスのこととか、よくない感情、例えば、悪口とか批判とか、さらには邪悪な考え(笑)とか、そんなのは、心に浮かんできても、書きにくいと思う。
字にしたくない、書いてあらわにして、見たくないとか。
そんなブレーキもあることだろう。
そのブレーキを外すのは、「慣れ」だよ。
それしかないと思う。
自分の中にあるよこしまな考えとか、マイナスの感情とか、ノートに書きつける時に、抵抗があるのは当たり前だ。
でも、そうした悪感情は、書くことで少しづつ消えていくだろう。
逆に、書かないでいると、いつまでもくすぶり続ける。
ノートを使って、自分のマイナスを浄化しよう。
書くことには不思議な力がある。
何度でも、自分を深掘りして欲しい。