昨今の、手帳をめぐるキーワード、「カスタマイズ」
こんにちは。
てらぴーだよ。
快晴でも寒い日の夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
昨年あたりから、いやもっと前からでしょうか、バインダー式の手帳が復活し始めたのは。
一時期、1980年代の後半、まさにバブル前夜の狂乱の時代、「手帳」といえば、「弁当箱」と揶揄された6穴のバインダー式が主流だったのです。
確か、エゲレスの「ファイロファックス」が一そろいでお値段3万6千円もしましたっけ。(遠い目)ついでに言えば、「消費税」導入前。消費税の導入は、少し遅れて1989年でした。
細長いB6ぐらいのリフィールやアクセサリーに、どれだけの資産をつぎ込んだことか。
バインダー式は、そのリフィールの管理が難しく、バブルの崩壊とも相まって、いつの間にか市場も縮小してました。
ただ、根強いファンもいたので(オレオレ)、命脈は保っていたようです。
それがここにきて、ブレイクの予感。
マークスのバインダー式の手帳は、日本文具大賞デザイン部門でグランプリを受賞しています。
ネットでは、見たこともない台湾やニュージーランド?のブランドもあって、あの、カバンに入りきらないバインダーが売れまくるのか?
バインダー式でなくても、手帳カバーを利用して、手帳とノートなど複数冊を使いこなすのもトレンド(死語)のようです。
ふつうは、手帳カバーに一冊の手帳を入れますが、左右にある、ノートの表紙を差し込むポケットに、2冊の手帳をセットできるので、手帳とノートを同時に持ち運べる、というわけです。
ノートの代わりに、マンスリーとウィークリーの組み合わせでもいいですよね。
実際、薄手のノートで、リフィールみたいにマンスリー、ウィークリー、議事録、方眼ノート、普通のラインノートといった具合にそろっているシリーズもあります。
1枚1枚ばらばらなリフィールよりも、薄手の閉じノートになっている分、管理がしやすいと思います。
バインダー式と分冊式を合わせて「システム手帳」と呼ぶ人もいるようです。
その背景にあるのが、「カスタマイズ」ではないかと思うのです。
去年今年の手帳をめぐるキーワード、「カスタマイズ」。
自分なりの工夫をして自分らしく使いたい。
そんなニーズがあるのではないでしょうか?
ここにはこれを書く、このページはこんな風に使う、そんなお仕着せのマニュアルな使い方より、どこまでも自分勝手に使いたい、それが、バインダー式の復活を後押ししていると思うのです。
閉じ手帳は、自由に使うと言っても、ページ数や体裁が決まってます。
でもバインダー式なら、B6とかA5といった大きさは変えられないものの、中身のデザインから組み合わせはいくらでも自由になります。
定番通りマンスリーの次をウィークリーにしてもいいし、ウィークリーのすぐ前か後にマンスリーをはさんでもいい。
何なら、見開き1週間のウィークリーの真ん中にメモページを追加してもかまわない。
もちろん、各リフィールの中身のレイアウトも自由自在で好きにできます。
1年1冊の閉じ手帳では、カスタマイズすると言ってもたかが知れてます。
それでも、自分らしく使いたいという欲求には、ふたはできません。
手帳を彩る付箋やマステ、テープに色ペンの流行はその表れの一端でしょう。
その自由さを求める行き着く先が、バインダー式なのではありますまいか。
手帳を自由にカスタマイズしたい、その欲求がある限り、バインダー式に代表されるシステム手帳は廃れることはないのです。えっへん!