2020年も、手帳は手書きで
こんにちは。
てらぴーだよ。
雲一つない夜空にラグビーボール型のお月様を見かけた夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
紙に手書きって、どうしてこんなに魅力的なのでしょう。
紙によって、書き味も違うし、同じ紙でも、筆記具によって、また書き味が異なる。
語りつくせない魅力。
特に昨今は、ボールペンのインクにいろんな種類が出てきて、書き味の範囲が、格段に広がりました。
昔は、「良い」「悪い」2種類ぐらいしかなかった書き味が、「すらすら書ける」「若干紙に引っかかる」「他のより濃く書ける」「芯がぐらつかないで書ける」などいろいろです。
新しいボールペンは、外見が変わっただけでなく、「書き味」も新発明なのです。
手帳用の紙も、最近では、独自開発してたりします。
薄くて裏写りしにくいものが、何種類も出ているようです。
以前は、お安いノートともなると、中国製とかインドネシア製が目立ったものですが、最近では、日本製も見かけます。
ダイソーにもありました。
消費税を入れても、110円ぐらいの製品ですけれども、表面を手で撫でただけで、そのなめらかさが段違いです。
こんなに柔らかくてすべすべした紙をこんな廉価で手に入れていいのかと、いつも驚いています。
紙に手書きをすると、ワープロなんかを打つ時と違って、使う筋肉や神経の数が段違いなのだそうです。
したがって、脳の神経も格段に多く働く。
しかも、手で書いていると、その分の時間がかかります。
その間、ほんのわずかな時間ではあるものの、私たちの脳は、あれこれといろんなことを考えているのではないかと思うのです。
例えば「見る」と書くとしましょう。
「見」を書くときに、まず縦線を書いて、それから横線を引いて直角に曲げて、次に横線を等間隔になるように3本引いて、それから「あし」を2本書く。
そうやって、「見」を思い出しながら書いてます。
さらにこの間、脳はいろんな過去の情報を引っ張り出してきているのだと思うのです。
たまに書きながら、過去のことが(それもどうでもいいようなことまでも)思い出されてきますから。
脳は脳で、「書く」という行為の裏側でフル回転をしているのです。
漢字を思い出しながら、そのことにまつわる記憶も思い出している、それで、脳のいろんな場所を活性化させているのでしょう。
対して、ワープロやスマホで字を打つ場合、ほとんど考えません。
「みる」と打ったら次の瞬間、パソコンやスマホが勝手に「見る」と変換します。
「どんな漢字だっけ」と思い出すことはありません。
他の様々な記憶も、脳から呼び出されません。
つまり、脳は動いてはいないのです。
手書きには、視覚、触覚、それに「聴覚」も絡んでいると思います。
「読む」というのは、たとえ「黙読」であれ、頭の中で「声に出している」に違いないのですから。
紙に手で書くという行為には、まだまだ秘密がありそうです。
というわけで、2020年も、手帳は手書きです。
「言葉」と「手」を鍛えなかったら、人類から外れますよ?