「書く」働きは霊妙なもの、AIに思考や感情は宿るのか
こんにちは。
てらぴーだよ。
放射冷却なのか、日中に比べるとドカンと冷えた夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
谷川俊太郎さんの詩にこういうのがあります。
鳥は死を名付けない
鳥はただ動かなくなるだけだ
体は「モノ」なので、朽ち果てます。
動物も人間もほとんどがタンパク質なので、分解されていくのです。
意識や心が「脳」の働きであると信じている人は、体が死を迎えると、思考も感情も消えてしまうと考えているのでしょう。
鳥に関してはわかりませんが、人間では、脳の働きで意識とか心が生まれているのだとしたら、物質から思考も感情も生まれていることになります。
どうして「モノ」から、この霊妙な働きが起こるのか。
脳の神経組織、シナプスや何やらで、カリウムだとかナトリウムのイオンの移動があるようですが、どこまで調べても、「モノ」以上には分析できないのではないか、とも思います。
脳のある部分を電極で刺激すると、視覚が働いたり聴覚が起こったり、そこまでは実験できるものの、こういった研究が進むと、『マトリックス』よろしく、仮想現実を脳内に生じさせられるようになるのでしょうか?
本人は何にも食べてはいないのに、「ビフテキうめー」てなことができるようになるのか?
逆に、脳の電気信号を詳細に調べると、何を考えているのか事細かに分かってしまい、なおかつ文字にまで変換できて、さらに、オプションでプリントアウトまでできちゃうのでしょうか?
やばいな、それ。
学校の授業なんかで、一人ひとりにヘッドセットみたいなのが付けられて、授業への集中度はもちろん、妄想の中身まで知られることになるのかしら。
これまでは、
「こら、寺田、よそ見するな!」
だったのに、
「こら、寺田、またお前、A子のこと考えていたのか」
と具体的な中身も筒抜け?
脳科学が発達するのも考えものです。
でも、そうはならないでしょう。
なぜなら、物資から意識や感情が出てくる筋道が分かっていないから。
人間の意識とか思考、感情ははっきりと分かれていることもありますが、結びついていることも多いと思います。
思考だけが働いているのではない。感情が分かちがたく絡まっていることもありますよね。
それを、正体は「計算機」のコンピュータ(電子計算機)が、解析できるのでしょうか?
どんなにコンピュータが進化しても、あの中でやってることは足したりかけたりです。
そうした演算で、意識とか思考、感情が生まれるとは思えない。
第一計算できるのでしょうか?
紙に向かって、書き物をしているとき、自分の考えを書き連ねていくのですが、すらすらと言葉が出てくる時もあれば、何も出ない時もあって、しかも、その違いが何によるものか自分のことながら、まったくわかりません。
すでにある事柄をまとめるとか、ある程度道筋が決まっているのならまだしも、自由気ままな考えや気持ちの吐露は、先行きが全く読めません。
自分が書いたくせに、思わぬ言葉遣いになったり、信じられない内容が表れたりなんてこともよくある話です。
また、書いている途中で、ちょっとしたことで、気分が変わって書けなくなったり、逆に筆が進んだりも日常茶飯事。
自分で書いたはずなのに、誰が書いたのか、何が書いたのかと思うことだってあるのです。
「手が書いた」ように思える時もあるほどです。
人工知能が人間並みの知性を持つ時、「無意識」もAIに実装されるのでしょうか?