その昔、耐水性のインクのペンが珍しかった
こんにちは。
てらぴーだよ。
やっぱり真夏の暑さだったのだの夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
体全身から汗を拭き出しているので、紙に何か書こうとすると手にくっついて仕方がない。
紙もふやけちゃうしね。
紙に手書きが一番と言いながら、汗にはかないません。
汗で紙が波打たないように、手の下に別の紙を敷く人もいますよね。
この前、たまたま見たYoutubeで、絵本作家のヨシタケシンスケさんが「紙の下敷き」を使ってました。
あなたはどうですか?
紙が「水分」で波打ったり曲がってしまったり、というのが以前は「許せない」ことでした。
時には、水性ペンで書くとにじむくらい「水っけ」を含みすぎることもありました。
なので、長らく水性ペンを使うことはありませんでした。
書いた後で、何らかの理由で水分を含み、にじんだり、ひどい時にはインクが流れたりするのも不快でした。
なので、一時期は、「耐水」の表示のあるペンしか使わなかったものです。
今でこそ、耐水のインクは珍しくもありませんが、数十年前は、たいそう珍しく重宝したものです。
さる高名なノート好きの方が、「このペンは、インクが耐水性だからおすすめです」とご著書に書いていらしたのですけど、そんなはずもなく、何かの勘違いだよなあと、文具店などで件のペンを見かけると思ったものです。実際、ペンのどこにも「耐水」の表示がないばかりか、水に流れることも試していたのです。
耐水のインクが一般的になる前は、水性ペンが主流で、耐水のインクそのものが書きにくかった印象があります。
それゆえ、普及もしなかったのでしょう。
万年筆のカートリッジで「カーボンブラック」というのがありますが、専用の万年筆でないとだめで、でも専用の万年筆は、おしりがやたらと長くて携帯しづらい「デスクペン」しかなく、普通の万年筆で使ってみたこともあったのですが、どうにもインクが詰まってしまうようでした。
そんな中、衝撃だったのが、サクラの「ピグマ」でした。
特に、ペン先が0.3、もしくは0.5のやつが書きやすいことこの上もなかった。
学生の頃の夏休みに発見したのですが、お店での試し書きの時の感動を覚えています。
とにかく書きやすかった。
しかもインクの色も黒々として、耐水性。
1本100円が主流の時代に、150円という強気な価格戦略。
でも買い求め、ついでにコレクターとまでは行きませんが、ファンになりました。
その後、似たような、耐水インクのペンで、筆記の線幅がいろいろ選べるものは出てきましたけど、書きやすさで言うと、ピグマが一番でしょう。
最近では、インクの新製品開発も進んでいて、耐水のみならず、速乾が売りになっているようです。
書いた瞬間乾く。
したがって、手を汚しません。
筆ペンでも「速乾」のが発売になったようで、これは一度試してみなければ、と思っているところです。
以前は、水性ペンと言えば、水分にはにじむもの、乾かないうちに触ると書いた文字が流れるというのが、当たり前でした。
それから見ると、近年のペン業界の技術革新には、目覚ましいものがあります。
しかも日本が、世界市場をリードしているのだとか。
日本のペンのみならず文房具は、世界の人たちから人気だとも聞きます。
手書きの文化を支えているのは、こうした文具業界なのでしょう。