目標を決めて進もう、でも否定から始めないで

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

夏日だったなあの夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

手帳や専用のノートなどに、「目標」を書くと叶いやすい、ということを素朴に信じてます。

 

自分なりの目標の考え方には、3分野があって、それぞれ「手に入れたいもの」「やりたいこと」「なりたい自分」に分けてたりします。

 

そうしてこの場合に、「何々したい」と「たい」で書いたりするのではなく、もうすでにそれが叶っているかのように「手に入りました」とか「できました」「なりました」といったふうに、過去完了形で書いたり願ったりするのだ、ということも、多くの書籍で指摘されているとおりです。

 

とは言え、それがなかなか難しく、どうしても、「そうではない今」を思い浮かべてしまいます。

 

「目標」には、原則的に、「今はまだそうではないけど、これから何とかして到達したい地点」みたいなところがありますから。

 

テストで言うと、今は40点だけど、「頑張って」80点にしたい、それが目標です、みたいな。

 

スポーツなんかだと、例えば野球部だったとして、今は補欠だけど、レギュラーになりたいとか、打率を上げたいとか、そんなことが「目標」として挙げられるでしょう。

 

こうした、「今はそこにいないけど、将来到達したいところ」というのが、目標と言われて多くの人が考えるイメージなのではないでしょうか?

 

そして、テストの例でも、野球部の例でも、共通しているのが、「現状の否定」です。

 

つまり、今の「このままではだめだ」という捉え方。

 

今がダメだ、もしくは良くない、あるいは「そのままではいけない」といった感覚。

 

確かに、今がダメだから何とかしようとして「目標を定め」、その目標に近づこうと努力するのですよね。

 

そして、到達すればうれしいし、たとえ到達しなくても、ある程度の充実感を感じることができるでしょう。

 

こうして僕たちは、「このままではだめ、目標を定める、それに向かって努力する」といったサイクルを回すようになるみたいです。

 

そうした、常に上を目指そうという向上心は、素敵なものだとは思いますが、問題点も二つほどあげられるのではないかと思います。

 

まず一つ目は、そもそもの出発点で、「このままではだめ」という現状の否定からスタートしているという点です。

 

そして、この「現状に問題点あり」という捉え方から生まれるもう一つの問題点があるのです。

 

それが二つ目の、目標を達成してもすぐに「このままじゃダメ」が発動されて、次のサイクルに入る、ということです。

 

「このままじゃダメ」「何とかしよう」「何とかなった」「でもまだここが問題だ」「何とかしないと」の繰り返し。

 

現状の問題点を見つけて、何とかしようという意識の持ちようは、良いことではありますが、気をつけないと、いつまでたっても「まだここがダメ」から抜け出せなくなるかもしれません。

 

この、否定から入るサイクルの断ち切り方は、否定を肯定に変える、です。

 

現状どんな問題点があろうとも、どんなにひどい状態でも、それを認めてしまうのです。

 

「いいんじゃない、それでも」

 

でも、だからと言って、そのままにするのではなく、解消へと向かうわけですけど。

 

なぜなら、現状維持は楽しくなくて、改善できたらさらに楽しくなるから。

 

でも、失敗しても、「だからダメなんだ」と責めないでおきます。

 

否定しても責めても、何も変わらないだけでなく、いやな感じになりますから。

 

「このままじゃだめだ、何とかしなければ!」と眉間にしわを作るのではなく、「ここがこうなったらもっと楽しくなるよね」と余裕を持って取り組むのです。

 

ダメを直すのではありません。

 

自分の至らなさを矯正するのでもありません。

 

現状認識から改善までを楽しみなプロジェクトにしてしまう、そのような意識改革をしましょうよ、ということです。

 

たぶん、やってることはほとんど同じかもしれませんけど、考え方を変えることで、目標に到達する道程が180度変わると思います。

 

手帳に書いた目標やそのためのToDoリストを「人生を楽しむリスト」へと変えていきましょう。