手帳の今日のところに「木綿のハンカチーフ」と書いておく
こんにちは。
てらぴーだよ。
何か羽織らないと寒すぎる夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
最近スーパーなどに入ると、若い兄ちゃんの声で、懐かしの「木綿のハンカチーフ」がかなり力を込めて熱唱されています。
「いや、兄ちゃん、そこまで力込めんでも」と突っ込みたくなるぐらいの歌いっぷり。
早速YouTubeで調べて、誰が歌っているのか確認でき、またその歌そのものを聞くこともできました。
なんていう時代なんだろう。
もちろん、太田裕美さんの元歌も聞けます。
しかもお金がかからない。
今更ながらに、なんていう時代なんだろう。
レコードからカセットテープに録音して、または、音質のいいFMラジオから録音して(当時は「エアーチェック」なんて呼んでました)、カセットのケースのあの紙に、歌手や題名などを書きこんでいた時代が懐かしいです。
歌詞だって、楽曲を聞きながら書きとるか、『明星』や『平凡』の付録を友人から借りるかしないと、はっきりとはわからなかったです。
情報社会とはよく言ったもので、今は、情報があふれていて、なおかつアクセスしやすい時代なのでしょう。
後でいくらでも検索で調べられるのだから、手元にそんなに情報をため込まなくてもいいのかもしれません。
昔は、ちょっとでも「役に立ちそうだな」と思ったら、スクラップしておかないと、後から確認するすべが本当に少なかった。
でも、この「役に立ちそうだな」には「いつか」とか「あとで」「そのうち」という枕詞がついているのでしたが、それらはことごとく「使うことはない」という意味合いなのでした。
これまでに、どれだけのスクラップをして、どれだけのチリ紙交換をしてきたことか。
本当に手元に置いておかないといけないのは、「見出し」だと思います。
後で情報を引き出す際のキーワード。
中身に関しては、限界はあるものの、後で引き出せるので、すべての情報を抱えることはないでしょう。
大切なのは、検索する時のその「検索ワード」になってくると思います。
自分が求める情報にすぐにアクセスするために、どんな言葉で検索をかけたらいいのか。
メモを残すのならそこでしょう。
例えば僕なら、今日のところに、「宮本浩二 木綿のハンカチーフ」とでも記しておけばいい。
「最近スーパーでよく聞く」と書き加えると、なぜ書いたのかが分かってなおいいかも。
そうやって、自分なりの「時代」とか「社会」を感じられるものの「名前」を記しておく。
そうすると、手帳が、ちょっとした「タイムマシーン」になるかも。
個人的な事績は、手帳を書くことそれ自体がそうなのだから、残っていくでしょう。
でもそこに、ちょっと「時代風」の味付けをすると、後で読みなおしたときに、思わぬ発見があったり、ノスタルジーに浸れたり、単純に時代の流れを感じたりできると思います。
どんな言葉や単語を書き残しているのかをたどっていくと、その当時の自分の関心の在り様も分かって面白い。
1年やそこらでは感じないかもしれませんが、数年、あるいは十年以上たつと、「なんでこんなことを書き残したのだろう」とか「どうしてこれに関心を持ったのか」といった、今は消えてしまったけど当時はこうだった自分に出会えてびっくりします。
そこに、変化だけでなく、成長が感じられるといいですが。
手帳には、日々の記録という機能と、育て方つまり書き方によっては、未来の自分へのタイムカプセルにもできるのです。
コンビニで見かけた秋の新作スイーツの名前でも、ちょこっと手帳の隅に書いておくと、忘れたころ見直して、わけがわからなくなるほど楽しめます。
そんな「数十年後に読み返す」機能も、手帳に与えてみましょう。