メモは「転記」で生かす
こんにちは。
てらぴーだよ。
6月ついたちの夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
メモそのものは、1行であれ、ひとつの単語であれ、何でも構わないと思います。
長いメモだから役立つとか、きちんとした文章になってないと使えない、ということはないでしょう。
メモの長さと内容の有効さは、無関係です。
メモを本当に生かすのは、メモを取った後。
つまり、そのメモをどう生かすのか、そこに、メモの本質があるのでしょう。
だから、メモというものは、書きっ放しでは、ただの落書きに等しいのです。
何かしらの思い付きが浮かんだ、すぐにメモした、さて、その後どうするか。
ここで、そのメモが値千金になるのか、ただの落書きで終わるのか、決まるわけです。
どうせなら、せっかく書いたものだし、わざわざ頭に降ってきたものだし、活用したいものです。
その活用が、メモの後の「追記」でしょう。
そのメモに、あとから追加で補足をしたり、そこから考えられる、または想像が膨らむことを書き加えるのです。
その「ひと手間」によって、メモは何倍にも広がるのです。
僕は、そのメモをもう一度書き直す「転記」というのをやってます。
思い付きでも、ネットで見た情報でも、基本時系列に書いているのが野帳のメモ。
実はそれ以外に、手のひらサイズのメモ帳を、家のあちこちやバッグの中に忍ばせているのです。
そして、メモが増えてきた頃を見計らって、「整理」をします。
それが見直し、「転記」です。
メモ帳に書いた思い付きの断片で、「これは!」と思えるもの、発想が広がりそうなものを選んで、野帳に、時には大きめのノートに書き写すのです。
そしてその書き写しの際に、新たに浮かんだことなどをその周辺に書いていく、これが「転記」です。
同じことを書き写すことによって、その文言や単語、あるいは情報を強く印象付けることができます。
書き写すときには、その文面をしっかり見ないといけませんし、言葉というのは、いつでも「独り歩き」しがちなものです。
そうして、最初のメモの時には働かなかった脳の別の部分が活性化され、新たな発想などが広がるのでしょう、と勝手に解釈しています。
とにかく以前に書いたメモを見直すことで、新たなイメージが始まったり、思いもかけぬつながりが、脳の中で起こる。
アイデアは、既知と既知のかけ合わせ、とはよく言ったもので、そうそう全く新しいものは出てこないでしょう。
けれども組み合わせなら、出会う確率もぐんと上がるはずです。
ただその組み合わせを、常識や思い込みが、邪魔をしているだけです。
その壁を乗り越えるためにも、メモの再読が欠かせません。
なぜなら、メモを書いてから日数が経っているので、文脈が同じではありません。
加えて、統一感のない思い付きなどをパラパラ見返しているうちに、結びつかなかったものが出会う確率が高まるからです。
なので、メモには、自分の思い付きや、気になった情報など、ごった煮の方が、ふさわしい。
雑多なものが、さらに広がったり、アイデアとして収れんしたり、「転記」はスリリングな時間となるのです。
メモを活かすのなら「転記」。
書いたメモの傍らに、書き加えるのもいいですけど、新たに書き直すことで、発想は360度に広がるでしょう。
時には、A4の、大判のノートで、思い付きを広げてみましょう。