手帳を使う人は、二つの顔を持つ

こんにちは。

 

てらぴーだよ。

 

疲れ果てた夜に、手帳の時間です。

 

今日1日を丁寧に振り返りましょう。

 

歴史家は、前と後ろに顔を持つヤヌスであると言ったのは、確かトインビーだったはず。

 

過去の探究だけでなく、そこから未来を見据えなさい、ということなのでしょう。

 

スケジュールの捉え方にも、未来志向なのか、過去振り返り重視なのか、2種類があるのではないでしょうか?

 

手帳を開いたときに、先々のスケジュールを幾度となく確認するのは、未来志向型。

 

逆に、そう何週間も何か月も先のことには関心が向かないけれど、スケジュールの後で、日記のようにあれこれ感想や気づきなどを書いていくのは、過去振り返り型と言えましょうか。

 

もちろん、どちらがどうということではないでしょう。

 

二つのタイプに、優劣はつけられません。

 

未来を見据えたスケジュールの確認は大切だし、今日こなしたスケジュールを、後々のために、しっかり振り返っておくのも、自分の成長の糧となることでしょう。

 

まさに、歴史家でなくても、前、つまり未来へ向けた顔と、後ろ、すなわち過去を眼差す顔の二本立てが、手帳使いの顔なのです。

 

生きて、生活していれば、様々なタスク、しなければいけないことが、日々降り注いでいることでしょう。

 

仕事のこと、生活のこと、ルーティンなこと、今日だけの特別なことなどいろいろです。

 

それらをこなすのに、どうしたって時間がかかる。

 

タスクとタスクの間がスカスカで、時間が有り余ってます、という人も珍しいと思います。

 

たいていは、タスクに追い立てられ、尻を叩かれて、こなしているというのが現状ではないですか。

 

そうしたタスクが重なったり、ぶつかったりしないように、また、一筆書きのように、効率よく動けるように、交通整理や調整、タスク同士の組み換えなど、テクニックも用意されてます。

 

タスクが発生した順番に、ひたすら時系列でスケジュールを組んでいく、という人は少ないかと思います。

 

そうやって、タスクを洗い出し、組み替えて「最適解」を求めていく。

 

いわば、自分の未来をデザインしていく感覚でしょうか。

 

タスクをこなしてばかりいると、いつかどこかの時点で、「このままでいいのか」と疑問を持つかもしれません。

 

そう、思い悩んで、人生の途上で迷子にならないためにも、どのような未来が自分にはふさわしいのか、手帳を見ながら自問自答が必要でしょう。

 

スケジュールの多寡が未来を決めているわけでもありません。

 

また、日々こなしていくタスクそのものや、そのこなし方の中には、様々な気づきや知恵といったものがあると思います。

 

タスクをこなしながら、成長していかねばならない。

 

10年一日のように、いつもと同じタスクを、いつもと同じやり方で、いつもと変わらぬ時間でこなしているとしたら、「頭、ないんかい」と突っ込まれそうです。

 

ていうか、いつも同じタスクが来ることに、成長のなさが表れているのかもしれません。

 

社長は、社長の仕事をしなければいけない、とはよく言われることです。

 

自分に、これまでと違う景色を見させてあげるためにも、高みに登りましょう。

 

そのために、タスクをこなした後に、どうであったかを振り返るのです。

 

出来具合とか、かかった時間とか、周りの評判とか、何かしらの指標があると思うので、自分の今日なら今日のやったことを「評価」してみましょう。

 

もちろん自分流でいいのであって、客観的な基準や点数があるわけではありません。

 

常にもう一人の自分が、ななめ上空からチェックしている、と想像してみてもいいかもしれません。

 

大切なことは、やりっぱなしにしない。

 

終えた(こなした)ことに、満足してはなりません。

 

未来のために過去があり、過去の向こうに未来がある。

 

未来と過去は、自分の中では合わせ鏡のように入り組んでいるのです。

 

ふたつの顔を、手帳の中で融合させましょう。