「ふせん」は今や国際語?
こんにちは。
てらぴーだよ。
その昔、ポストイットというものは、わずかに3種類だったのじゃあ。というお話。
令和の今、ポストイットは知らなくても、「ふせん」と言えば、「ああ、あれね」と誰もが思い、そして、各ご家庭に、必ず常備されている文房具になっていることでしょう。
長かった(のか?)。
ポストイットが、ふせんが、ここまで普及するとは。
てらぴーが初めてポストイットに出会ったのは、バブルの前、まだ日本の9割が中流意識に浸っていた1980年中頃のこと。
見つけたのは池袋の西武百貨店。
その文房具売り場。
全く新しい文房具だったので、試供品がありました。
綺麗な黄色のメモ帳。
なんでも、「貼ってはがせる」らしい。
でもそれだけでは、何にどのように使えばいいのか、よく分からない。
分からないけど、根がいやしいものだから、試供品をしこたまもらってきました。
今から見たら、シンプルな商品構成ですね。
正方形のメモパッドが、250円、長方形のは300円。
一番小さいのは、なぜか、12個入りで1900円だったかな?
流石にお高いので、お店によっては、1個160円ぐらいでばら売りしてくれてました。
また、なぜか、包装のフィルムが商品によってはとても剥がれやすく、ほとんど取れてるものもたくさんありました。
どこにでも貼れる、貼ったらはがせる。というこれまでにないコンセプト。
読んでいる本の「しおり」とか、(当時大学生だったので)論文などの引用箇所の目印に使おうと思いましたが、それでは大きすぎる。
まだ、小さい付箋なんて、この世にはなかったのですから。
なので貧乏学生のてらぴーは、12個入り1900円(1800円だったかな?)のも買えずに、お値段お手頃の250円のを書いまして、細長く切り刻んで使っておりましたとさ。
それから少したち、あの細長い「付箋」が売り出されたのです。
もうね、自分の中で大ブーム。
読書の友になりました。
でも、本の上端につけるには、まだ大きすぎましたけど。
自分の知らないことがたくさん書いてある本なんて、付箋だらけになってしまい、収拾がつかない羽目に。
でも確実に、日本人の文具シーンに浸透していきましたね。
その頃には、日本の他のメーカーも類似商品を出してました。
三菱とか、ニチバンとか。
それから、30年以上の月日が経って、今じゃあ、ポストイットと誰も呼ばず、「ふせん」と名を変え日本に帰化。
その「ふせん」、今ではお勉強のみならず、手帳やノートのデコレーションには欠かせません。
形も素材も多種多様。
最近でこそ、「マステ」という強力なライバルが現れてはいますが、お互い相手の領域に、分け入ろうとは思ってない。
かくして、文具ポーチの中に、ノートに挟んで、手帳にも組み入れて、モバイルに場所を選ばず活躍中です。
やがて「ふせん」が、国際語となることでしょう。(もうなってる?)