今日どうだった?を手帳や日記、ノートに残そう(博物館に残るかも)
こんにちは。
てらぴーだよ。
三日月が冴え冴えと輝いている夜に、手帳の時間です。
今日1日を丁寧に振り返りましょう。
お正月2日目。
今年は、手帳を「ライフログ」にしましょう。
ご自分の生活史を残すのです。
その昔「♪おしょーがつを写そう!」というテレビコマーシャルがありました。
あなたがそれなりにご年配の方だとして、小さい頃とお正月の風景、なんか違ってませんか?
お節料理の中身とか、テレビ番組の構成とか。
結婚したら、それまでの丸餅が角餅になった、なんて方もいらっしゃるかも。
お正月の過ごし方はどんなふうに変わりましたか?
テレビに釘付けですか?それとも年始回り?
1日は家族で過ごしても、二日目ともなると、親せきや友人の誰かれが遊びに来たりする。あるいはこちらから出かける。
そんなパターンかもしれません。
それとも、昔はそれほどでもなかった「福袋」の買い出しに、忙しかったりしますか?
少し前なら、元旦からたいていのお店が営業してましたけど、昨年あたりからは、元旦はお休み、というのが定着してきたようです。
少しずつ世の中の何かが変わっていきます。
そういうのは、政治とか経済の変化に比べて緩やかなので、気が付かないこともしばしば。
でも、5年10年というスパンで見ると、ずいぶん違っているものです。
そうした、ごく普通の人々の生活の歴史の変化をとらえていこうというのが「社会史」なのです。
そして「社会史」は、なかなか記録に残りません。
あまりにも些細で当たり前で、しかも残す価値があるのかどうかさえよくわからないところがあるからです。
でも、どんなものにも、長い目で見ると変化があって、そこに、人々の営みの息づかいとでもいったものが隠れているのです。
例えば、お箸、あの、ご飯を食べる時に使うお箸。
どのご家庭にもあるありふれた日用品です。
これが、歴史的な資料となると言われたら、かえってびっくりするかもしれません。
でも、そんなお箸でも、形状やデザインを詳細に調べていくと、使われていた時代の相というものが浮かびあがってくるのです。
例えば、素材の変化、プラスチック製がつくられるようになるのは高度経済成長期からとか。
形状の変化もありますよね、先端に溝が彫られるのはいつごろからかとか。
こんな時代でも、夫婦(めおと)箸のセットがあって、大きいのと小さいのの組になっているとか。そのうちみんな同じ長さになる?
たぶん調べていくといろいろ面白そうですけど、記録が残りにくい事柄でもあるのです。
もしかしたら、今日あなたが記したお正月の風景が、「令和のお正月の記録」として、博物館に残されたり、何かのアーカイブに登録されたりするかもしれません。
実際に、神奈川県のある博物館は、その当時流行っていたビールの容器を集めてました。2リットルかな?ずいぶん大きな容器で、注ぐと「ピロピロ」音がするのです。もう今は見られません。なので貴重な時代の資料となったのです。
普段の生活は残りにくいものです。
ニュースだって、大ニュースしか残りません。
でも、我々個人にとっては、今日何を食べたかとか、どんなことをして過ごしたかといったことのほうが重要だったりします。
今年1年、手帳やノートに、生活ログ(記録)を残してみてはいかがでしょう。