野帳は360度開く
こんにちは。
てらぴーだよ。
野帳の特徴の一つに、開きやすさが挙げられます。
なにしろ本籍は、フィールドノート。
野外で立って筆記をする、という前提で作られたノートなのですから。
机上の空論とか、揺り椅子の文化人類学者なんていう言い方がありますが、野帳は、いたってワイルドです。
まず、労せずして180度開きます。
糸綴じなので、何もしなくても開くというわけにはいきません。
ページを開いて、手でしごくのです。
そうすると、180度、綺麗に開きます。
そうなると、筆記もしやすい。
野帳の糸綴じ製本は、かなりしっかりした作りになっているので、各ページをしごくのですけれども、丈夫です。
さらに、表紙を回していけば、裏表紙にくっつきます。
つまり、表紙がほぼ360度回せます。
これも、野外での立ちながらの筆記のためなのでしょう。
こうなることで、堅牢な表紙が2枚重なるわけですから、あたかもバインダー(紙ばさみ)か何かを下敷きにして筆記しているかのようです。
安定感この上なしです。
これも、僕の場合は、使い始めの時に、全ページ360度まわして背表紙をくたくたにするのですけれども、開きやすくはなれども、製本が崩れるということがありません。
360度回せるということは、例えば、椅子に座ったままでの筆記にも、威力を発揮するということです。
360度回して太ももにでも当てれば、安定した筆記ができます。
どのようなシチュエーションでもストレスなく筆記できる、これもまた、野帳の大きな特徴なのです。