タンブラーにコーヒーを入れて、さっそうと街に出よう
ところで、コーヒーの話だが、コーヒーを歩きながら飲むという文化が定着したのは、いつからだろう。
スタバがやって来てから?
あの、一風変わったプラスチックのふたをしたコーヒーカップを手にして、街中、たいていはビジネス街を闊歩するのって、20年ぐらい前にはなかったような気がする。
ここ10年で、定着した光景なのではないかしらん。
タンブラーって言うんですか、コーヒーを1杯分入れられるフタつきの小さな水筒。
スタバに持っていくと、20円引きになるとかいうあれ。
まだ20円引き、やってるのかな?
あれも、手にする人が増えたのは、ここ10年ぐらいのことでしょう。
ちょっとおしゃれ。
と思って、欲しかったのです。
そうしたら、ダイソーにありました。
2重構造になっているらしくて、デザインが変えられます。
といっても、ボディの周りに紙をくるっと入れられるようになっていて、(そこのところが2重構造)おしゃれな紙とか写真を入れれば、オリジナルなタンブラーになるわけです。
即購入、家に帰りコーヒーを入れようとしたら、なにやら注意書きが。
本体はプラスチックなので、「金属のたわしなどでこすると傷がつきますよ」ぐらいのものかなと思いました。
でも、そこに書いてあったのは、信じられない文言。
「熱いお湯を入れないでください」
生まれて初めて「二度見」というのをしました。
はあ?
あついおゆをいれないでって、あんた、タンブラーじゃないん?
改めてよく見ると、「耐熱温度」が70度。
なるほどそっか、これじゃあ、熱いコーヒーは無理だよね。
って、納得している場合じゃない。
ちょっと待ってほしい。
おじさんはね、もうおじいさんでもあるが、タンブラーに、好みのコーヒーを入れて部屋の外、といっても玄関の外とかではなくて、もっと遠く、公園とかで飲もうと、さっそうとカバンから取り出して飲もうと、そう思って買ってきたのだよ。
確かに、私は猫舌なので、熱いものは苦手ではあるものの、その熱いのをふーふーしながら飲んでみたいのだよ。
ちょっと熱いコーヒーをのどに流し込みたいのだよ。
それなのに、あなた、タンブラーさんは、熱いのは嫌とおしゃっる。
そんなスペックはないのだと。
保温効果は期待できないので、70度ぎりぎりで入れたとしても、散歩しているうちにぬるくなってしまう。
それでは、ふーふーができない。
熱いので、少しづつのどに流し込むというのもできない。
ひとつの夢が終わった。
コーヒーが入ったタンブラーを手に、さっそうと街中をかける夢が終わった。
おそとで、優雅にコーヒーをすする夢がついえた。
タンブラー、買い替えれば済むじゃん。