タンザニアのコーヒーはタンザニアの雨でできている
ところでコーヒーの話だが、昨日久しぶりに、行きつけの豆屋さんに行けたのだ。
ちょっと間が空いてしまった。
試飲させてもらったのが、おいしゅうございました。
苦味も酸味も出しゃばっておらず、スッキリとした、夏らしい味わい。
即決。
豆は、タンザニアとのことでした。
パッケージには、「モンディール農園」と書いてあります。
後で少しググったら、キリマンジャロではないですか。
今朝、2杯分入れて飲みました。
焙煎の加減なのか、苦味酸味、共に強くはないです。
酸味と苦味を感じるそのうしろに、柑橘系の味わいが隠れてます。
酸味と苦味のその「あわい」。
コーヒーの味わいって、同じカップでも、飲み進めるに従って、変化しますよね。
最初の一口目に感じる味わいと、飲み進めて感じる味わいが、かすかに変化していく、その様変わりも、コーヒーの楽しみですね。
単なる味音痴の可能性もありますが。
でも、わざわざタンザニアからきてくれたのですから。
丁寧に味わいたいと思います。
このコーヒー豆にも、少ないながらも「水分」が含まれています。
この豆が育つ時にも、水分を必要とします。
それらの水分は、当然タンザニアの雨です。
今世界で、水の奪い合いが行われているという記事を見たのは、もう10年以上も前のこと。
「水の奪い合い」って、どういうことかと言うと、要は、農産物の奪い合いということだそうです。
農産物を育てるには、大量の水が必要です。
その水は、その地域に降った雨で賄われています。
河川の水も同様。
だから、農産物の輸入とは、その地域からの水の輸入でもあるわけです。
そのような記事だったと記憶しています。
「奪い合い」はともかく、タンザニアに降った水がコーヒー豆の形で日本に「移動」してきた、とは言えますね。
タンザニアの雨をコーヒーとして味わっています。
タンザニアの雨の幾らかが、てらぴーの体に加わりました。
体の中もいつの間にかグローバル。(笑)
タンザニアからやってきたコーヒーを味わいながら、そんな、彼の地の雨に想いを馳せてみるのも、また一興ではないでしょうか。